老舗「コロナ食堂」に無言電話、ネット中傷…店主「耐えるしかない」 長野

地域住民から「コロナさん」の愛称で親しまれている老舗の食堂「味蔵コロナ食堂」(長野県佐久市臼田)が、新型コロナウイルスの感染者が増えてきた3月ごろから嫌がらせに苦しんでいる。
無言電話がかかってくるようになり、インターネット上に心ない書き込みが増加。
3代目店主の須藤仁志さん(42)は「新型コロナと店名は全く関係ない。耐えるしかない」と唇をかむ。

異変が起きたのは2020年3月ごろ。頻繁に無言電話がかかってくるようになり、インターネット上には「こんな名前のお店に入りにくい」などといった冷やかしの書き込みが目立つようになった。
看板の写真だけを撮影し、ケラケラと笑いながら立ち去っていく人もいたという。

心ない誹謗(ひぼう)中傷が客足をさらに遠のけていると考える仁志さんは「ネットの人は憂さ晴らしでやっているからね。ネット上で反論しても、火に油を注ぐだけ。
店が潰れるなら、コロナ以外の理由で潰れたいよ。コロナで潰れるのがしゃくに障るだけ。この状況でも来てくれるお客さんがこの店の宝物。耐えるしかない」と力なく語った。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200523-00000047-mai-soci