帰国後に39度の熱…PCRなぜ受けられない? 検査なおハードル高く
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福岡県北部に住む男性(61)は5月上旬、留学先のカナダから帰国して間もない次女(23)が39度近い熱を出したと明かす。
医療機関4カ所から外来受診を断られ、保健所の相談電話もつながらない。やむなく自宅療養を続けたという。
発熱5日目、クリニックの医師が保健所に連絡し、次女はようやくPCR検査を受けた。
結果は陰性だったが、男性は「家族は不安で仕方なかった」と話す。次女は内臓疾患と判明した。

同様の事例は各地で相次ぎ、相談してもPCR検査まで至らないケースもある。
厚生労働省によると、国内のPCR検査能力は3月上旬の1日約4200件から2万3139件(5月17日現在)に伸びた。
ただ、実際の検査数は平日で1日5千〜8千件ほどで推移する。
感染者の減少傾向を踏まえても、検査能力と検査数に大きな隔たりがあるのはなぜか。改めて検証した。