日銀のETF購入変更、「当面」頻度と額で拡大か−政策限界の指摘も
長谷川敏郎
2020年3月17日 11:28 JST

日本銀行が上場投資信託(ETF)買い入れ目標額を引き上げたことで、株式市場では3カ月程度は買い入れの回数と金額の両面で積極的な買い支えを行うとの見方が出ている。

  日銀は16日、ETF買い入れ目標額の上限を従来の年間約6兆円から約12兆円に引き上げることを決定した。一方、声明文ではETFについて、原則的な買い入れ方針としては年6兆円ペース、買い入れ額は上下に変動しうるとの従来方針も同時に示した。

  黒田総裁は同日夕の会見で、「当面必要ある限り12兆円ペースで買う」と述べた。「当面」という期間についての質問には明言を避けた。