日銀総裁「適切な対応ちゅうちょなく」
経済
2020/3/10 11:40
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日銀の黒田東彦総裁は10日の参院財政金融委員会で、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う金融市場の混乱について「大変不安定な動きが続いており、内外金融市場の動向を注視する」と述べた。
そのうえで国内の経済・物価動向の先行き不透明感が増していることに触れて「必要に応じて適切な対応をちゅうちょなく取っていく」と強調した。国民民主党の大塚耕平氏への答弁。

黒田氏は世界的な感染拡大による国内景気への影響について「影響が大きくなる可能性を十分認識しておく必要がある」と語った。
また2019年9月時点で日経平均株価で1万9000円としていた保有する上場投資信託(ETF)の損益分岐点が「500円ほど切り上がっている」と指摘。保有ETFが含み損の状態に陥っている可能性があるとした。