ボーイング墜落事故があぶり出した日本メーカーの「力量不足」


少なくとも当初、日本サイドでは737 MAXの事故の影響を軽微と見る向きが多かった。
というのも、そもそも737 MAXの国内メーカーによる機体製造の請負比率が、わずか数%と低い。

 中型機「787」で、機体製造で“最難関”と言われる主翼の製造まで請け負う三菱重工業ですら、
納入しているのは主翼に取り付ける揚力増大装置のみだ。同様に787では1次構造材向けに
炭素繊維を1機当たり30トン納入している東レも、737 MAXでは2次構造材向けにわずか同1〜2トンの納入にとどまっている。