>>523
広木隆
僕はレポートのなかで一人称を「僕」と書いているが、これについても「小学生や中学生ではないのだから『僕』はおかしい」という声が寄せられた。そんなことはない。それは趣味の問題である。もっと言えば、意識的に「僕」を使っているというところもある。
僕は主観的に、感情的に書きたい。なぜか?これはほかならない僕のレポートであって、書いているのは僕だからだ。僕が書きたいように書く。簡単に掃いて捨てられるような、そこらへんにいくらでも転がっている投資レポートと、一緒にされたくないのである。

僕は僕のことだけ、考えていたい。
僕は、一人称で「僕」を使う。そこにはいつまでも、若い気持ちを忘れたくないという意味もある。
僕は、僕の書きたいように書く。書きたいものを書く。この先もずっと。
誰に諭されようと、誰に怒られようと。そして、たとえ誰かを傷つけようとも。