中国では今月、大型の支払い遅延が2件起きた。債務不履行(デフォルト)に陥る企業が記録的水準に増える中、信用市場で山積しつつあるリスクが浮き彫りになっている。


  両社とも借入額が大きいため、今回の動向は重要だ。こうした企業が資金調達で問題を抱えている状況は、11兆ドル(約1200兆円)規模の債券市場に生じた亀裂を埋めようとする政府の取り組みが、すべての企業に行き渡っていないことを示唆する。
格付け会社のリポートによると、中国民生投資は永泰能源と並んで中国最大級の債務不履行となる恐れがある。債務残高は6月30日現在で2320億元(約3兆8000億円)だった。