ハーモニック、18年10〜12月の受注76%減
中国減速で設備投資見合わせ

産業用ロボットなどに使われる減速機を手掛けるハーモニック・ドライブ・システムズが22日発表した2018年10〜12月の受注高(単体ベース)は前年同期比で76%減の41億円だった。
中国で設備投資の見合わせが深刻化したため。同社は「米中貿易摩擦の影響」としている。

具体的には、半導体やフラットパネルディスプレーの製造装置、産業用ロボット向けの部品が振るわなかった。受注の減少幅は18年7〜9月の58%減から拡大した。

前年同期は需要が好調で、納期の長期化を見越した先行発注が相次いでいた。「反動が出ている面もあるが、世界的に投資が調整している感は否めない」(上條和俊執行役員)という。

ハーモニックは様々なFA(工場自動化)装置向けに精密減速機などを供給しており、関連業界の動きをみるうえで、受注動向が注目されている。
日本工作機械工業会が先月発表した11月の受注動向では中国向けは前年同月比で約7割減だった。