2019年1月8日公開(2019年1月9日更新) 藤井 英敏
日経平均株価は下値を固めて「戻り」を試す局面に!
今後3カ月ほど継続する「ボックス相場」の期間は、押し目を丁寧に拾う「仕込みの時期」と考えよう!
https://diamond.jp/articles/-/190400
現時点においては、昨年12月26日の1万8948.58円が「1番底」になった可能性が高く、現在は
戻りを試す局面に入っていると認識しています。
 少なくとも、日経平均株価が5日移動平均線(1月7日現在1万9804.07円)を上回って推移
している間は、リバウンド継続とみておけばよいでしょう。
 また、底値発見機能に優れているとされるテクニカル指標の騰落レシオでは、東証1部の25日
移動平均のそれは、12月25日の65.64でボトムアウトし、1月7日には77.53まで回復しています。

活発に売買していた信用個人の多くは壊滅的なダメージを受ける
ただし信用買い残の減少は、需給面で見てポジティブ材料
 多くの個人投資家が強制退場の憂き目に遭ったと観測されます。
 特に、信用取引を活用して積極的に株式を売買していた信用個人が、壊滅的なダメージを
被ったことでしょう。
 実際、12月28日時点の信用買い残は2兆4780億円と、1週間で3478億円も激減し、2017
年6月以来およそ1年半ぶりの低水準となりました。追証絡みの投げ売りが加速し、買い残が激減
したとみています。ただし、将来の売り予約である買い残の減少は、需給面ではポジティブな材料です。

3カ月かけて20%以上下がった日経平均株価は
今後3カ月の調整期間が必要
 振り返ってみれば、日経平均株価は、10月2日の2万4448.07円から12月26日の1万8948.58円まで
、まさに釣瓶落としの下落でした。下落幅は5499.49円、下落率は22.49%に達しました。これが3カ月
弱で実現したのです。

 そうなると、3月下旬までは「ボックス相場」、「保ち合い」となる可能性が高いと考えます。想定される
メインレンジは前述の1万8948.58円〜昨年10月26日の2万0971.93円です。

 なお、3月8日は、先物・オプションのメジャーSQです。この前後で、1万8948.58円に対する「2番底」、
または「3番底」を付けて、2万4448.07円から1万8948.58円までの下落に対する本格的なリバウンド
を開始することを期待しています。