中国人民銀行、大規模な金融緩和には頼らない=参事

12月25日、中国紙・21世紀経済報道によると、中国人民銀行(中央銀行)の盛松成参事は、来年の金融政策について「洪水のような」緩和には頼らないが、必要なら預金準備率の一段の引き下げを検討すると述べた。
 
同氏は、中国経済が来年下振れ圧力に直面すると表明。成長率は次第に安定するとの見方も示した。

同氏は「金融政策は引き続き穏健なものとなり、『洪水』にはならないだろう。そのようなことをすれば、資金が再び不動産市場に流れ込む」と述べた。

預金準備率には一段の引き下げ余地があり、同氏は幅広い金利の引き下げを推奨しなかったという。

同氏は、中国が来年、積極的な財政政策を活用すると表明。財政赤字比率は今年の2.6%から3%に上昇する可能性が高いとしている。