10月上旬はこんな記事が連日配信されていたのに

日経平均株価が27年ぶり高値水準を回復

*投資調査部 副部長 兼 投資情報センター長 林 卓郎*

日経平均株価は下期スタートの10月1日、100円超えの上昇で終え、1月23日以来ほぼ8ヵ月
ぶりに年初来高値を更新した。過去を遡ると1991年11月以来27年ぶりの水準にあたり、バ
ブル崩壊後の最高値圏となる。米通商政策への警戒がやや後退するなか、米国株高や1ド
ル113円台の円安を支えに、ようやく日本企業の好調な企業業績や割安感を評価する地合
いとなったと見られる。

 上値メドとしては、アベノミクス相場の平均PER15倍に相当する26000円水準や、91年3
月高値の27000円がターゲットとして意識される。10月相場ではTOPIXの年初来高値1911ポ
イント(日経平均25300円相当)あたりがメドか。