XCLUSIVE-マリオットのハッカー攻撃、中国の関与示す手掛かり

ホテル世界最大手の米マリオット・インターナショナルがハッカー攻撃を受け、大量の顧客情報が流出した問題で、関係筋は、中国政府の情報収集活動に携わるハッカーが関与した可能性を示す手掛かりが見つかったと明らかにした。

マリオットは11月30日、「シェラトン」や「リッツ・カールトン」などのホテルを展開する傘下スターウッド・ホテルズの予約データベースがハッカー攻撃を受け、最大5億人の顧客の個人情報が流出した可能性があると発表した。

関係筋3人によると、この件についてマリオットが実施している調査の担当者は、中国のハッカーの犯行とされた過去の攻撃で使われた手法やツールを特定したという。

関係筋の2人はこれについて、ハッカー攻撃が金銭的な目的ではなく、中国政府による情報活動のために行われた可能性を示唆しているとの見方を示した。