こうして安倍首相も賛成票を投じ、入管法は衆院を通過しました。しかし、安倍総理の夕食会終了に合わせたかのようなあまりにもちょうどいいタイミングの本会議。
まるで、「出来レース」にも見える安倍首相のスケジュールに合わせたかのような、この進行の背景には何があるのでしょうか。
これは、与党側が安倍首相のスケジュールに合わせて本会議をセットしようとしたのに対し、野党側が手段を選ばず法案を潰そうとまではせず、与党の立てた日程に一定程度従ったという事情が考えられます。
政府関係者からも「法案自体は(野党側からも)支持されている。今国会で成立させるかどうかの話だけで、同意せざるを得ないでしょ」といった声も聞かれました。
もともと、事実上の移民政策ではと指摘されている今回の法案は、どちらかと言えば保守層からの反発が強く、野党よりも安倍首相率いる自民党側から反対の声が上がるような案件です。
実際に野党側の批判も、「議論が拙速だ」「内容があいまいだ」という点がほとんどで、外国人の受け入れを拡大する法案の根幹への批判はそれほどありませんでした。
2015年の安保法制の際に、大荒れの「深夜国会」となった時に比べれば、やや淡白な印象を受けます。このことからも、野党がこの法案に100%反対ではないという姿勢が見受けられるような気がします。
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