9月急騰分が消えた、米くしゃみで日本株の調整急−2万2500円攻防
長谷川敏郎
2018年10月11日 14:35 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-10-11/PGETBF6K50XU01
米国のイールドスプレッドは株価割高示唆、アロケーション調整も
チャート分析、上昇維持か一段調整か正念場と市場関係者

東海東京調査センターの平川昇二チーフグローバルストラテジストは、「米国では週間ベースで
先週末に10年債利回りとS&P500種株価指数の益回りとのイールドスプレッドがマイナス2.78%
と1月以来の水準まで上昇し、株価の割高感から調整となった」とみている。米債市場が一定水
準を付けたた9日の取引を受け、「投資家はアセットアロケーションを再計算し、翌営業日に株
売りを出すことが10日の米株調整につながった」と言う。

  11日の東京株式市場ではTOPIXが1700ポイント、日経平均が2万3000円の心理的節目
を割り込み、両指数は9月上旬をボトムとした上昇相場をほぼ帳消しにした。チャート分析上も、
日経平均は投資家の短期売買コストを示す25日移動平均線、中期の75日線を次々下回り、
「2万2500円を維持できるかどうかが焦点。ここを維持できれば、上昇トレンドは維持できるが、
割り込むと調整が深刻化しやすい」と平川氏は予想した