テクノロジー株の時価総額、8月ピークから9000億ドル吹き飛ぶ
Lu Wang、Elena Popina、Sarah Ponczek
2018年10月11日 10:00 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-10-11/PGEQ4T6TTDS401
急落理由に輝き鈍る業績−増益率がS&P500種全体下回る見通し
ナスダック100指数は4%強下落、11年以降最悪の下げ

アマゾンやネットフリックス、エヌビディアの株式を10月1日以降に10%以上下落させたメルトダウン
には多数の要因がある。米国債利回りの上昇や中国との貿易戦争のエスカレート、米利上げも
そうだが、コンピューター・ソフトウエア関連企業が近く発表する業績にも関連している。

簡潔に言うと、驚異的な成長を遂げてきた収益が平凡な伸びに転じるプロセスにあるためだ。どん
な合理的な尺度でも悪くはないが、ごく普通だということだ。 S&P 500情報技術株指数を構成
する企業の7−9月期増益率は19%程度とみられ、14年以降では初めてS&P500種構成銘
柄全体を下回る見通しだ。

10日の米株式市場ではS&P500種が5営業日連続安となり、ドナルド・トランプ氏の米大統領
選勝利以降では最長の下げを記録。主要な業種別指数11種類全てが値下がりする中、テクノ
ロジー株が最大の下げを演じた。世界的に見て、テクノロジー企業の時価総額は8月下旬のピー
ク以降、9000億ドル(約101兆円)吹き飛んだ。
原題:Tech’s $900 Billion Rout Is Price of Earnings Becoming Ordinary(抜粋)