先読み作戦指令室=サンバイオ:新薬「SB623」は期待の大型製品に
13時01分配信 モーニングスター

 サンバイオ <4592> は目先の上げ下げに一喜一憂にせずにロングランに追いたい銘柄だ。

 病気、事故などで失われた神経機能を再生させる「神経再生細胞」を「再生細胞薬」として開発している創薬ベンチャーで、期待の新薬は「SB623」。
米国では大日本住友製薬 <4506> と慢性期脳こうそくを対象にフェーズ2b臨床試験を実施、19年2月−7月の間に試験結果を公表する予定。
日米での慢性期外傷性脳損傷を対象にした臨床は単独で進めているが、フェーズ2で、19年1月までに試験結果を公表、19年2月−20年1月の間に承認申請を行う予定。

 このほか、SB623はドライ型加齢黄斑変性、網膜色素変性、パーキンソン病、骨髄損傷、アルツハイマー型認知症などの治療にも有力との期待が高いが、
7月には慶応大学医学部とアルツハイマー型認知症などを
適応症とした共同研究に関する契約を締結したと発表した。

 三菱UFJモルガン・スタンレー証券は6月28日付けレポートでSB623の臨床開発が成功した場合、
慢性期脳こうそくの適応だけでピーク時に世界で売上高6000億円を超える大型製品になると予想している。
なお、19年1月期の売上高予想は開発協力金収入の拡大から前期比2.1倍増の大幅増収ながら、10億2500万円に過ぎない。
6月に新株予約権の行使も完了、110億円を調達したことにも安心感。

 株価は3500−4000円台前半のもみ合いのなか、
下限ゾーンの3500円に接近、しかも、上昇トレンドの13週移動平均線も下から接近しており、
拾いたいタイミング。月足を見ると、
17年後半−18年初頭に続く、ダイナミックな上昇相場第2ラウンドにも入っている。

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提供:モーニングスター社