ヤフ板からの転載。

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tak*****
10月3日 21:16
先程、知り合いの整形外科医と電話で話をしたので、情報提供しておくよ。
但し、その医者もここのホルダーなので、バイアスがかかっている可能性もあり、飽くまで参考程度に。

ではおやすみなさい。

1.FMMS改善について
慢性期脳梗塞の患者さんでFMMSが10ポイント以上継続して改善した例を経験したことはない。
陸上競技(高校時代陸上部)に例えたら、いくら練習を重さねても100m走で12秒台だった選手がいきなり10秒台
とまでは行かないが、1秒タイムを短縮して持続的に11秒台をマークするようなものではないか。同じ陸上部18名中
で13名でそのようなことが起きたら、ドーピングが疑われるレベルだろう。

2.TBIについて
一概に慢性期脳梗塞とは比較できないが、基本的な病態は同じと考えてよいのではないか。
ただ、慢性期脳梗塞よりも病態が複雑な場合はあるかもしれないが、患者の平均年齢は恐らく慢性期脳梗塞よりも若く、
生活習慣病にも関連していないため、一度症状が回復すると症状の再発はないだろう。

3.治験におけるプラセボについて
ピッツバーグ大学の先生がインタビュー記事で述べていたプラセボ(患者の良くなりたいという意識の影響)は報酬系
に関わるドパミン神経が脱落したパーキンソン病を念頭においたものではないか。確かにパーキンソン病では、過去に
ある治験で偽薬群(偽手術群)の方が実薬を上回る結果が出た場合があったようだ。
ただそれは治療に対する期待や肯定的感情がドパミンの分泌を促し、回復に繋がったのではないかというのが一般的な
見方となっている。
慢性期脳梗塞やTBIではそのようなことは極めて考えにくいのではないかと思われる。

4.余談
本庶佑先生の授業は極わめて厳しく毎回緊張が強いられるものであった(多分これは大学自慢)。