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欧州の高級フェリーに参入 三菱重工、造船事業再建の柱に

三菱重工業がクルーズに使われる高級フェリーの欧州市場に参入することが3日、分かった。課題である造船事業再建の柱にしたい考えだ。
下関造船所(山口県下関市)と長崎造船所(長崎市)の生産設備を増強し、欧州からの受注にも対応できるようにする。

三菱重工が全額出資する三菱造船(横浜市)の大倉浩治社長が共同通信のインタビューで「われわれは欧州を向いている。(高級フェリーの)価格や性能面で欧州勢に勝たなければならない」と述べた。
既に欧州で受注活動を進めており、早期の成約を目指す。将来、アジアの高級フェリー市場への参入も視野に入れている。

高級フェリーは「ロパックス」と呼ばれ、人と貨物を同時に運ぶだけでなく、内装が豪華なことが特徴。クルーズが人気の欧州ではさまざまなタイプが運航している。
三菱造船は、設計や施工で技術力を生かせば需要を取り込めると判断した。

現在は国内向けのフェリーなどを造っている下関造船所の生産体制を効率化する。液化天然ガス(LNG)運搬船などを手掛ける長崎造船所でも、2020年度をめどにフェリーが造れるようにする方針だ。
三菱重工は多額の損失を出した大型客船事業から事実上撤退し、造船事業の立て直しを急いでいる。18年1月に商船の事業を分社化して三菱造船を設立。17年度に千数百億円だった事業規模を10年後に2000億円とすることを目指している。
三菱重工は2000年代前半、欧州向けのフェリーを建造したことがあるが、3隻にとどまった。それ以降、欧州からのフェリーの受注はない。

https://www.sankeibiz.jp/business/news/180904/bsc1809040500001-n1.htm