U.C.0001 (ユニバーサル・センチュリー、トリプルオーワン)
 宇宙世紀元年が制定された年は、宇宙移民が開始された年でもある。

ラグランジュ・ポイントのうち、L4とL5は重力的な谷になっていて、まわりにある小惑星などを引き寄せる性質がある。
逆に、この安定点から遠ざかろうとする物体は、コリオリの力によって軌道が曲げられ、L4またはL5の回りを周回する、インゲン豆のような形の安定した軌道をとる。

 L4近傍の安定した軌道上に、サイド2、ハッテと、サイド6、リーア。
 L5近傍の安定した軌道上に、サイド1、ザーンと、サイド4、ムーアというスペースコロニー群が建造された。

 一方、オイラーの直線解に相当するL1、L2、L3は、重力的には山の頂上のような場所で、その場所から外れ始めると、どんどん遠くに離れていく不安定性がある。
ただし、地球と月を結ぶ直線に垂直な面内に、ラグランジュ・ポイントを準安定的に周回する、ハロー軌道と呼ばれる軌道が存在する。

 ハロー軌道という名称は、歴史的にはL1の回りの軌道について名付けられたもので、地球から月を眺めた時、月のまわりを光背(ハロー)のように取り巻いて回って見える事からきたものだった。

 そこで、L1まわりのハロー軌道にサイド5、ルウムと呼ばれるコロニー群が築かれ、L2まわりのハロー軌道にサイド3、ムンゾが築かれた。

http://www.gundam-the-origin.net/world/kouza02.html