どなたかのブログからの転載

146名の慢性期脳卒中患者(発症後平均59.37ヶ月)で、軽度から中等度の上肢麻痺を呈した患者を対象にしている。
上肢麻痺に対する介入を実施する前後で、FMAを用いて上肢機能を評価した。FMAのCIDを算出するために、アンカーとしてglobal rating of change(GROC)を用いて、
セラピストが上肢機能の改善(把持、離す[release]、麻痺手の運動、COPMにおける個々の患者の
最も重要な5つの活動の遂行度合い、上肢と手指の全体的な機能))を評価した。

結論として、慢性期脳卒中患者におけるFMAの臨床的に有意な変化量は、4.25〜7.25ポイントであると算出された。

考察のなかでStephen J. Page氏は、
当研究の慢性期脳卒中患者におけるFMAの臨床的に有意な変化率として、7.2%〜11.0%であったと述べている。
考察のなかでは他の研究論文も引用され、
FMAを含めて、上肢機能を表す検査の得点に10%の変化がみられた場合は、臨床的に有意な変化量であると言われている。