アベノミクス続けば5年以内に財政破綻 
経済学の巨匠・伊東光晴が本気の直言!
http://www.asyura◯.com/18/senkyo238/msg/417.html
◯を2に置き換える。
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(質問)日本経済に必要なのは、実は所得、法人増税だ。欧米の政権政党であれば、
当然のことながらそちらの方に舵(かじ)を切っているだろう、との見立てだ。
ただ、取りあえず主義の日本は異次元緩和で日銀がほぼ無制限に国債を購入することで、
増税策を回避し続けてきた。その出口はどうなる?
(伊藤)「安倍政権は出口を考えない。いつまでたっても日銀が買い続ける」
(質問)でも永遠に買い続けるわけにはいかない。
(伊藤)「と思うのが正常な考えの持ち主だが……。そうじゃない人たちがやっている」
(質問)どうなってしまう?
(伊藤)「外からのインパクト以外にこの体質は直らない。つまり、世界の金利が上がり、
その影響が日本にまで波及し、金利が上がると、負債が重課されてくる。
金利が1%上がっただけで10兆円の重みになり、予算編成できなくなる。そこまでこないとわからない」
(質問)世界の金利動向に変化が生じている。米FRBは出口戦略で着実に利上げしているし、
欧州中央銀行(ECB)も同方向だ。日本だけが異次元緩和継続だ。
(伊藤)「なぜ、ゼロ金利にしたかを考えればいい。リーマンショックで不良資産を買ってダメになったのはリーマン1社だけではない。
連鎖反応を起こさせないために、欧米の中央銀行はゼロ金利にした。不良資産を10年かけて償却しなさいということだ。
連鎖反応防止という必然性なしにゼロ金利をやったのは日本だけだ。必要ないことをやった。財政赤字をごまかすために」
(質問)そのリーマン・ショックからちょうど10年だ。
(伊藤)「それが終われば金利も正常化されていく。当たり前のこと。米欧は今後利上げしていく。
それが日本に影響を与える。それ以外に日本を変えるものはない」
(伊藤)「そんなに急に上がるものではない。5年かかるだろう。ただ、ケインズが言うように将来は不確実だ」
(質問)5年という具体的な数字が出てきた。金利が上がり予算が組めなくなる時期だ。
財政破綻である。同時に、国債暴落で銀行が不良資産を抱えることになる。
(伊藤)「だから、それを少なくしてやっている。日銀が銀行から国債を買い取って」

「国債」を持っていては危ない

(質問)日銀の資産はどうなる? 債務超過にならないか。
(伊藤)「国家も日銀も一緒なんだから。(日銀という組織ではなくて)国家が損する。
中世と同じ事実上の徳政令だ。日銀や銀行は国債で損するから国がそれを負う」
(伊藤)「三菱東京UFJ銀行がいち早く逃げ出したでしょう(16年7月、日本国債の入札に参加する特別資格「プライマリーディーラー」を返上すると発表)。
日本を代表する銀行だ。国債を持っていたら危ない、5年後は。銀行は逃げますよ。
銀行は逃げるか、機械化で従業員の首を切るか、いまやるべき仕事はいっぱいある」
(質問)結局、アベノミクスとは何だったのか?
(伊藤)「金融緩和だけだ」
(質問)それが未来を食い尽くす?
(伊藤)「そうだ。過去が食えなくなったので、未来を食い尽くすということだ」