黒田日銀総裁:デフレマインド、一気に払しょくするのは容易ではない
Catherine Bosley、藤岡徹2017年11月14日 04:19 JST
https://www.bloomberg.co.jp//news/articles/2017-11-13/OZDCV76JTSE801
2%目標の実現に向け、粘り強く取り組む姿勢表明
需給ギャップ改善で企業の賃金・価格設定スタンス、次第に積極化へ

日本銀行の黒田東彦総裁は、「負の価格ショック」の影響を回避できれば、フォワードガイダンスによって
人々のインフレ予想に影響を与えることは可能だとして、2%の「物価安定の目標」の実現に向け粘り強
く取り組むとの考えを示した。

マクロ的な需給ギャップが着実に改善していくなか、企業の賃金・価格設定スタンスは次第に積極化し
てくるだろうと発言。「実際に価格引き上げの動きが広がれば、人々のインフレ予想も着実に上昇して
いくと考えられる。日本銀行としては、こうした前向きの動きが途切れることがないよう、今後とも強力な
金融緩和を粘り強く続けていく方針だ」と述べた。
原題:Kuroda Says Not Easy to Dispel Japan’s Deflationary Mindset(抜粋)