助手席に滑り込んできた彼。
彼が乗ると私はすぐに車を発進させた。
助手席で体ごと私の方を向く彼。
おもむろに手が伸びてきて、
運転中の私の腿を撫でる。
手がふくらはぎの方まで下がり、
私のワンピースの裾を少しずつたくし上げ、
手が直に私の膝から上に這い上がって来る。
内腿にまで手が伸び、
運転中の私は、
片手で彼の手を抑え、
「ダメ…気が散る…運転中です」
でも彼はやめない。
かえって楽しむかのように、
指先を内腿に滑り込ませて来る。
「ねぇ?指入れてもいい?」
「ダメ」
でも彼は私の言葉を無視して、
下着の中に指を入れ、
何かを探し当てるかのように、
少しずつ『中心』に向かって、
指を伸ばし…。
そこに達した瞬間手は止まり、
私の反応を窺う。
私がちらっと彼を睨み付けると、
また再び楽しむかのように、
『中心』を攻め始める。
「ねえ、もう反則…」
また私は彼の手を制する。
その手を払いのけ、
彼の手は強引に押し入って来る。
「ここはダメって言ってないよ」
夏の日の最後の戯れ…。