交通事故で治療中の元MotoGP王者ニッキー・ヘイデン。「脳に深刻なダメージ」と病院が発表
2006年のMotoGP王者であるニッキー・ヘイデンは、水曜日(5月17日)に友人らと共にサイクリングをしている際、自動車と接触。重傷を負い、イタリア・チェゼーナにあるブファリニ病院に搬送された。
中央ヨーロッパ時間の木曜日17時に情報が更新され、病院はヘイデンの状態が非常に危険な状態にあることを確認した。

 声明によればヘイデンは、事故により深刻な多発外傷に苦しんでおり、脳にも重大な損傷が及んでいるため、予後は未知のままであるという。

 病院にはヘイデンの婚約者と母親、そして兄のトニーが寄り添っているという。

 MotoGPライダーであり、ヘイデンの友人でもあるバレンティーノ・ロッシは、ヘイデンの事故についてコメントを発表している。

「とても、とても悪いニュースだ」

 ロッシはフランスGPを前にそう語っている。

「僕は友人である医者とすぐに話をした。彼は最初から、状況はニッキーにとって非常に難しいものだと言った」

「そして今、少し時間をかけて、理解し始めている。ニッキーは確かに素晴らしいライダーであり、素晴らしい才能であり、世界チャンピオンであり、そして常にトップにいる。
そして、とても素晴らしい男だ。だから実に残念だ」

「彼の素晴らしい家族、彼の父親によれば、彼はいつも素晴らしい男で、いつも笑っている。だから、とても悪い出来事だ。状況はとても悪いけど、みんな、最善を願っている」