日本株は3日ぶり反発へ、米統計堅調と為替安定−世界連鎖安が一服
鷺池秀樹2017年5月19日 08:08 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-05-18/OQ67356KLVSA01
大和証券投資戦略部の石黒英之シニアストラテジストは、「トランプ米大統領の疑惑を巡る
リスクオフの動きはいったん一巡した印象。米国の景況感関連指標はあまり良くないとみていたが、
フィラデルフィア連銀景況指数が想定以上に良く、きょうは反発する」と予想した。きょうの日経
平均株価の想定レンジは、1万9550ー1万9700円とみている。

米金融当局者の強気な景気見通しも、株価反発の好材料になり得る。クリーブランド連銀の
メスター総裁は、トランプ政権による財政・規制面の政策変更に遅れが生じても、管轄地区
の企業は設備投資と雇用の拡大を見込んでいると述べた。

日経平均の予想PERは14倍と、米大統領選でのトランプ氏勝利が決まった昨年11月9日
以来の低水準となっている。大和証によると、TOPIXの調整予想PER13.89倍とMSCIワー
ルド指数(17.13倍)のスプレッドは3.24まで拡大、「アベノミクス上昇相場の平均は1.2で、
世界株に対する日本株の割安感が際立っている」と石黒氏は言う。