0001muffin ★2023/12/15(金) 17:26:54.26ID:WteJXYN09
https://toyokeizai.net/articles/-/721116
2023/12/14
2023年も景気のいいヒット作の話題が飛び交った映画界。その1年間の結果は、100億円超えが3本(昨年は4本)、年間映画興行収入は2300億円前後となり、昨年(2131億円)の105~110%の間になりそうだ(※2023年興行収入は日本映画製作者連盟より2024年1月に発表)。
今年の100億円超えは『THE FIRST SLAM DUNK』(157億円)、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(140.2億円)、『名探偵コナン 黒鉄の魚影』(138.3億円)の3本。上半期に集中し、4~5月の興行を大きく盛り上げた一方、夏以降にはスーパーヒットが生まれず、12月までじわじわとトーンダウンしていったのが今年の特徴だ。
100億超え作品数こそ昨年より1本少ないが、年間興収としては昨年を上回った。ドラマ映画をはじめ邦画実写の大ヒット作が続いたことが全体の興収を底上げしており、今年のポジティブな傾向として捉えることができる。
年間のTOP10を見ると、アニメが4位までを独占。ここ数年続いているアニメのスーパーヒットが興行シーンを牽引していく構図は、今年も変わらない。4位以下では、邦画実写が4作ランクイン。近年の実写作品は10億円でヒットとされるなか、10位でも興収40億円を超えていることから、特に大手映画会社の邦画実写が好調だったことがわかる。
一方、洋画はハリウッド大作2作のみ。洋画離れが言われて久しいが、アニメをはじめ圧倒的な国内コンテンツの強さが、日本映画市場の特徴として浮き彫りになっている。
中略
今年最大のトピックは邦画実写だ。ここ数年にわたってヒット規模が縮小していたなか、『キングダム 運命の炎』の56億円をはじめ、『ゴジラ -1.0』(50億円以上)、『ミステリと言う勿れ』(47.4億円)、『劇場版 TOKYO MER~走る緊急救命室~』(45.3億円)と50億円クラスの大ヒットが続々と生まれた。
とくにテレビ局製作のドラマ映画は、近年なかなかヒットに恵まれず苦戦が続いていたが、『ミステリと言う勿れ』と『TOKYO MER』はシリーズものではない新作での大ヒット。時代性とマッチし、観客の関心に刺さる内容であれば、ドラマの映画化はいまの時代でもここまでのムーブメントを生み出せることを示した。
映画ジャーナリストの大高宏雄氏は「観客はおもしろい映画をしっかり選別しており、関心を引かれないものには動かない。この2本の新作は内容が新鮮であり、ストーリーのおもしろさがある。やはりテレビ局製作映画の底力はあなどれない。ドラマ映画は一時期より淘汰されてきているが、1本当たれば続編につなげていけることが強み。それが何本か続くと軸になっていく。『ミステリと言う勿れ』はそうなりそうだ」と期待をかける。
中略
洋画は依然として厳しい状況が続いている。TOP10では、昨年の『トップガン マーヴェリック』のスーパーヒットに続くトム・クルーズの『ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE』(54.3億円)の6位のみ。その次は『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(43.1億円)だが、10位圏外になる。
期待されたディズニーの実写版『リトル・マーメイド』は30億円台。近年のディズニーとしては大ヒットだが、かつてのディズニーとしては物足りない。
ディズニー100周年記念作『ウィッシュ』(日本公開12月15日)が、北米興行でまったく振るわない成績になっていることがニュースになっているが、アメリカ・ディズニーCEOのボブ・アイガー氏はこうした不振を受けて、量から質への制作体制の抜本的な再構築を掲げたことが伝えられている。奇しくも100周年の不振が、近年低迷を続けるディズニーの転換点になるようだ。
大高氏は洋画離れが深刻化する昨今の映画界の現状を「かろうじてあったエンタメ大作の力が落ちている」と指摘する。
全文はソースをご覧ください
https://i.imgur.com/CMxX65e.jpg
2023/12/14
2023年も景気のいいヒット作の話題が飛び交った映画界。その1年間の結果は、100億円超えが3本(昨年は4本)、年間映画興行収入は2300億円前後となり、昨年(2131億円)の105~110%の間になりそうだ(※2023年興行収入は日本映画製作者連盟より2024年1月に発表)。
今年の100億円超えは『THE FIRST SLAM DUNK』(157億円)、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(140.2億円)、『名探偵コナン 黒鉄の魚影』(138.3億円)の3本。上半期に集中し、4~5月の興行を大きく盛り上げた一方、夏以降にはスーパーヒットが生まれず、12月までじわじわとトーンダウンしていったのが今年の特徴だ。
100億超え作品数こそ昨年より1本少ないが、年間興収としては昨年を上回った。ドラマ映画をはじめ邦画実写の大ヒット作が続いたことが全体の興収を底上げしており、今年のポジティブな傾向として捉えることができる。
年間のTOP10を見ると、アニメが4位までを独占。ここ数年続いているアニメのスーパーヒットが興行シーンを牽引していく構図は、今年も変わらない。4位以下では、邦画実写が4作ランクイン。近年の実写作品は10億円でヒットとされるなか、10位でも興収40億円を超えていることから、特に大手映画会社の邦画実写が好調だったことがわかる。
一方、洋画はハリウッド大作2作のみ。洋画離れが言われて久しいが、アニメをはじめ圧倒的な国内コンテンツの強さが、日本映画市場の特徴として浮き彫りになっている。
中略
今年最大のトピックは邦画実写だ。ここ数年にわたってヒット規模が縮小していたなか、『キングダム 運命の炎』の56億円をはじめ、『ゴジラ -1.0』(50億円以上)、『ミステリと言う勿れ』(47.4億円)、『劇場版 TOKYO MER~走る緊急救命室~』(45.3億円)と50億円クラスの大ヒットが続々と生まれた。
とくにテレビ局製作のドラマ映画は、近年なかなかヒットに恵まれず苦戦が続いていたが、『ミステリと言う勿れ』と『TOKYO MER』はシリーズものではない新作での大ヒット。時代性とマッチし、観客の関心に刺さる内容であれば、ドラマの映画化はいまの時代でもここまでのムーブメントを生み出せることを示した。
映画ジャーナリストの大高宏雄氏は「観客はおもしろい映画をしっかり選別しており、関心を引かれないものには動かない。この2本の新作は内容が新鮮であり、ストーリーのおもしろさがある。やはりテレビ局製作映画の底力はあなどれない。ドラマ映画は一時期より淘汰されてきているが、1本当たれば続編につなげていけることが強み。それが何本か続くと軸になっていく。『ミステリと言う勿れ』はそうなりそうだ」と期待をかける。
中略
洋画は依然として厳しい状況が続いている。TOP10では、昨年の『トップガン マーヴェリック』のスーパーヒットに続くトム・クルーズの『ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE』(54.3億円)の6位のみ。その次は『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(43.1億円)だが、10位圏外になる。
期待されたディズニーの実写版『リトル・マーメイド』は30億円台。近年のディズニーとしては大ヒットだが、かつてのディズニーとしては物足りない。
ディズニー100周年記念作『ウィッシュ』(日本公開12月15日)が、北米興行でまったく振るわない成績になっていることがニュースになっているが、アメリカ・ディズニーCEOのボブ・アイガー氏はこうした不振を受けて、量から質への制作体制の抜本的な再構築を掲げたことが伝えられている。奇しくも100周年の不振が、近年低迷を続けるディズニーの転換点になるようだ。
大高氏は洋画離れが深刻化する昨今の映画界の現状を「かろうじてあったエンタメ大作の力が落ちている」と指摘する。
全文はソースをご覧ください
https://i.imgur.com/CMxX65e.jpg