2022.09.08
著者:
中村彰洋
映画やドラマ、舞台など第一線で長年にわたり活躍を続ける山本耕史。9月8日からディズニープラスで配信される名作「ピノキオ」の実写映画では、物語のカギを握る「ジミニー・クリケット」の日本語吹き替えを担当する。愛されキャラのコオロギという一風変わった役どころとなるが、どのような思いで臨んだのか。また、“家族愛”もテーマである同作だが山本が抱く家族への思いとは――。
45年間で実現して1番うれしかった夢は「結婚」
映画やドラマ、舞台など第一線で長年にわたり活躍を続ける山本耕史。9月8日からディズニープラスで配信される名作「ピノキオ」の実写映画では、物語のカギを握る「ジミニー・クリケット」の日本語吹き替えを担当する。愛されキャラのコオロギという一風変わった役どころとなるが、どのような思いで臨んだのか。また、“家族愛”もテーマである同作だが山本が抱く家族への思いとは――。(取材・文=中村彰洋)
10歳で舞台デビューを果たすなど物心ついたときから芸能界の第一戦で活躍し続けてきた山本。45歳を迎えベテランの域に突入しているが、今回の大役はオーディションでつかみとった。
「以前にもディズニーさんの作品に参加させていただいたことがありますが、毎回きっちりとオーディションをされるので、『受かるのかな?』という気持ちはあります。経験を積んでいく中で、オファーをいただいてやることはあっても、オーディションを受けるということが少なくなっていました。そこに自分が参加できたということはすごいうれしいです」
ジミニーはピノキオの“良心”として、ピノキオにアドバイスを送り、正しい方向へと導きながら、物語の進行を手伝う重要な役どころだ。
「ジミニーの特徴的な会話の運び方とかワードの選び方というのが、もちろん日本語に翻訳しているので、いろんな試行錯誤をして、その言葉にはなったんだろうけど、すごい古めかしい言葉を使うことによって逆にダイレクトに伝わるんです。情報量が少ない時代にできたお話なので、シンプルで、ときに堅い言葉を使ってみたりと教訓みたいなものがガンガン刺さりましたね。ピノキオに説明する“説教くさい”役なのに“説教くさくない”。キャラクターが持つ風貌だったり、振り幅があって、それがジミニー・クリケットの特徴であって、人の心になんとなく“スススッ”と入ってくる言葉を発する……人柄じゃなくて虫柄ですよね(笑)」
シンプルな物語の中にたくさんの“人生の教訓”が詰まった「ピノキオ」。幼少期に見たときに抱いた感情と大人になり、さまざまな経験を積んでから見たときに感じるそれとは異なる。
「子どもの頃は木のピノキオにコオロギという不思議な世界感に引き込まれると思うんです。内容は優しさだったり愛だったり、うそをつくといけないよといった教訓ですよね。だけど、大人になるとその世界観よりも、うそをついたらいけないとか、シンプルなことが大事なんだなと気付かされるんです。大人になればなるほど、いろんな回避方法や知恵が身につく。だけど、子どもってそんなことを考えずに言ったりするじゃないですか。それで褒められたり怒られたりして、子どもなりに判断して育っていくわけです。知恵がない状態から成長していく主人公を見るというのは応援したくなりますよね。『そっちじゃないんだ! それにはだまされちゃダメだぞ!』みたいな。とにかくいい意味でシンプルですね。難しいことがない。大切なシンプルなことがギュッとしている作品ですよね」
プライベートでは2人の子どもを育てるパパ「自分も勉強になります」
https://encount.press/archives/351844/
著者:
中村彰洋
映画やドラマ、舞台など第一線で長年にわたり活躍を続ける山本耕史。9月8日からディズニープラスで配信される名作「ピノキオ」の実写映画では、物語のカギを握る「ジミニー・クリケット」の日本語吹き替えを担当する。愛されキャラのコオロギという一風変わった役どころとなるが、どのような思いで臨んだのか。また、“家族愛”もテーマである同作だが山本が抱く家族への思いとは――。
45年間で実現して1番うれしかった夢は「結婚」
映画やドラマ、舞台など第一線で長年にわたり活躍を続ける山本耕史。9月8日からディズニープラスで配信される名作「ピノキオ」の実写映画では、物語のカギを握る「ジミニー・クリケット」の日本語吹き替えを担当する。愛されキャラのコオロギという一風変わった役どころとなるが、どのような思いで臨んだのか。また、“家族愛”もテーマである同作だが山本が抱く家族への思いとは――。(取材・文=中村彰洋)
10歳で舞台デビューを果たすなど物心ついたときから芸能界の第一戦で活躍し続けてきた山本。45歳を迎えベテランの域に突入しているが、今回の大役はオーディションでつかみとった。
「以前にもディズニーさんの作品に参加させていただいたことがありますが、毎回きっちりとオーディションをされるので、『受かるのかな?』という気持ちはあります。経験を積んでいく中で、オファーをいただいてやることはあっても、オーディションを受けるということが少なくなっていました。そこに自分が参加できたということはすごいうれしいです」
ジミニーはピノキオの“良心”として、ピノキオにアドバイスを送り、正しい方向へと導きながら、物語の進行を手伝う重要な役どころだ。
「ジミニーの特徴的な会話の運び方とかワードの選び方というのが、もちろん日本語に翻訳しているので、いろんな試行錯誤をして、その言葉にはなったんだろうけど、すごい古めかしい言葉を使うことによって逆にダイレクトに伝わるんです。情報量が少ない時代にできたお話なので、シンプルで、ときに堅い言葉を使ってみたりと教訓みたいなものがガンガン刺さりましたね。ピノキオに説明する“説教くさい”役なのに“説教くさくない”。キャラクターが持つ風貌だったり、振り幅があって、それがジミニー・クリケットの特徴であって、人の心になんとなく“スススッ”と入ってくる言葉を発する……人柄じゃなくて虫柄ですよね(笑)」
シンプルな物語の中にたくさんの“人生の教訓”が詰まった「ピノキオ」。幼少期に見たときに抱いた感情と大人になり、さまざまな経験を積んでから見たときに感じるそれとは異なる。
「子どもの頃は木のピノキオにコオロギという不思議な世界感に引き込まれると思うんです。内容は優しさだったり愛だったり、うそをつくといけないよといった教訓ですよね。だけど、大人になるとその世界観よりも、うそをついたらいけないとか、シンプルなことが大事なんだなと気付かされるんです。大人になればなるほど、いろんな回避方法や知恵が身につく。だけど、子どもってそんなことを考えずに言ったりするじゃないですか。それで褒められたり怒られたりして、子どもなりに判断して育っていくわけです。知恵がない状態から成長していく主人公を見るというのは応援したくなりますよね。『そっちじゃないんだ! それにはだまされちゃダメだぞ!』みたいな。とにかくいい意味でシンプルですね。難しいことがない。大切なシンプルなことがギュッとしている作品ですよね」
プライベートでは2人の子どもを育てるパパ「自分も勉強になります」
https://encount.press/archives/351844/