0001首都圏の虎 ★2021/05/08(土) 09:05:26.42ID:CAP_USER9
アニメ「名探偵コナン」の劇場版最新作「緋色の弾丸」が、先月4月16日に公開され、週末動員ランキングは3週連続で首位、興行収入は公開から20日で56億円を突破しました。
これは緊急事態宣言下にもかかわらず、シリーズ最高の興行収入記録93.7億円を持つ前作「紺青の拳」(2019年公開)に負けず劣らずの勢いで、今年はついに興行収入100億の大台を突破するかと、より一層注目が集まっています。
「ドラえもん」や「ポケットモンスター」など、毎年の劇場版公開が恒例となっているアニメ作品は他にもありますが、その中でも近年の劇場版「名探偵コナン」の勢いは断トツです。
他ではみられない本作独自のこの盛り上がりには、一体どんな要因があるのでしょうか。
ファンが“卒業”しない作品
グラフ1. 4作品の興行収入推移2011〜2019年(日本映画製作者連盟公表データを基に筆者作成 ※「クレヨンしんちゃん」2012年は興収10億以下で該当データが無いため表記せず)
劇場版の公開が毎年恒例となっているアニメの中でも、「ドラえもん」と「クレヨンしんちゃん」、「ポケットモンスター」と「名探偵コナン」の4シリーズは、ヒットの目安と言われる興行収入10億円超えの常連作で、アニメだけでなく邦画全体からみても、年間興行ランキングの上位に入っています。
ただしグラフ1をみても分かる通り、どの作品もここ10年程安定した興行収入を保ってはいますが、記録を年々伸ばし続けているのは「名探偵コナン」のみです。
こうした違いが生まれた要因として、「名探偵コナン」は、観客の“卒業率が低く、再履修率が高い”作品であることが挙げられそうです。
本作は、子供達が家族と楽しめるのはもちろん、事件を巡る人間ドラマや登場人物達の恋愛模様、劇場版の手に汗握る派手なアクションシーンなど、大人も十分に楽しめる要素が多く含まれています。
そのため、本作テレビアニメスーパーバイザーの諏訪道彦氏も言及していたように、子供のころからのファンが、成長しても「“卒業”しなくなった」り、たとえしばらく離れていたとしても、高校生や大学生、社会人になってから再度履修しやすい作品となっているのです。
「ドラえもん」や「クレヨンしんちゃん」、「ポケットモンスター」は、どちらかというと、毎年新しく参入してくる子供達と、成長と共に作品を卒業する子供達とで、主な観客の“代謝”が行われながら一定の人気を長年保っているところがあります。
一方「名探偵コナン」は、上記の通り卒業率が低く再履修率が高いことで、ファンは入れ替わるというより、年月を重ねる毎に徐々に増加し続けているようなのです。
実際に映画館へ行ってみると、親子連れや子供達が目立つ他の3作品と比べ、「名探偵コナン」はそうしたキッズ・ファミリー層に加えて、高校生以上や会社員、カップルなども多く、他のアニメ作品ではなかなか見られない観客層を形成していることが窺えます。
こうした独特な観客層も、近年本作が人気を拡大し続けるひとつの大きな要素となっているようです。
2016年がターニングポイント
そうして現在に至るまでに、興行収入記録を8作連続で更新し続けてきた劇場版「名探偵コナン」ですが、ここ5年ほどでその勢いは更に増してきています。
その火付け役となったのが、2016年に公開された劇場版20作目「純黒の悪夢」での盛り上がりです。
本作では、キーパーソンとなった“安室透”と“赤井秀一”の女性人気が爆発的に高まり、ただでさえ幅広かった従来のコナンファンに加えて、熱心な女性ファンが急増しました。
そこでの盛り上がりや彼女達の布教力は、一度はコナンを卒業していた大人達や、劇場版を映画館では観ていなかった人達をも多く呼び戻し、最終的に「純黒の悪夢」はシリーズ初の興行収入50億超えを達成。
その後も勢いはとどまることなく、続く「から紅の恋歌」(68.9億)、「ゼロの執行人」(91.8億)、「紺青の拳」(93.7億)と、年々興行収入記録を伸ばし続けていったのです。
特に2018年の「ゼロの執行人」では、再びキーパーソンとなった安室透の活躍に“安室の女”となるファンが続出し、複数回鑑賞も例年以上に行われ、興行収入は初の90億円を突破。
全文はソース元で
https://news.yahoo.co.jp/articles/246c60ef34da3847da3d476171a04edef5d632ee?page=1
https://amd-pctr.c.yimg.jp/r/iwiz-amd/20210508-00082829-gendaibiz-000-1-view.jpg
これは緊急事態宣言下にもかかわらず、シリーズ最高の興行収入記録93.7億円を持つ前作「紺青の拳」(2019年公開)に負けず劣らずの勢いで、今年はついに興行収入100億の大台を突破するかと、より一層注目が集まっています。
「ドラえもん」や「ポケットモンスター」など、毎年の劇場版公開が恒例となっているアニメ作品は他にもありますが、その中でも近年の劇場版「名探偵コナン」の勢いは断トツです。
他ではみられない本作独自のこの盛り上がりには、一体どんな要因があるのでしょうか。
ファンが“卒業”しない作品
グラフ1. 4作品の興行収入推移2011〜2019年(日本映画製作者連盟公表データを基に筆者作成 ※「クレヨンしんちゃん」2012年は興収10億以下で該当データが無いため表記せず)
劇場版の公開が毎年恒例となっているアニメの中でも、「ドラえもん」と「クレヨンしんちゃん」、「ポケットモンスター」と「名探偵コナン」の4シリーズは、ヒットの目安と言われる興行収入10億円超えの常連作で、アニメだけでなく邦画全体からみても、年間興行ランキングの上位に入っています。
ただしグラフ1をみても分かる通り、どの作品もここ10年程安定した興行収入を保ってはいますが、記録を年々伸ばし続けているのは「名探偵コナン」のみです。
こうした違いが生まれた要因として、「名探偵コナン」は、観客の“卒業率が低く、再履修率が高い”作品であることが挙げられそうです。
本作は、子供達が家族と楽しめるのはもちろん、事件を巡る人間ドラマや登場人物達の恋愛模様、劇場版の手に汗握る派手なアクションシーンなど、大人も十分に楽しめる要素が多く含まれています。
そのため、本作テレビアニメスーパーバイザーの諏訪道彦氏も言及していたように、子供のころからのファンが、成長しても「“卒業”しなくなった」り、たとえしばらく離れていたとしても、高校生や大学生、社会人になってから再度履修しやすい作品となっているのです。
「ドラえもん」や「クレヨンしんちゃん」、「ポケットモンスター」は、どちらかというと、毎年新しく参入してくる子供達と、成長と共に作品を卒業する子供達とで、主な観客の“代謝”が行われながら一定の人気を長年保っているところがあります。
一方「名探偵コナン」は、上記の通り卒業率が低く再履修率が高いことで、ファンは入れ替わるというより、年月を重ねる毎に徐々に増加し続けているようなのです。
実際に映画館へ行ってみると、親子連れや子供達が目立つ他の3作品と比べ、「名探偵コナン」はそうしたキッズ・ファミリー層に加えて、高校生以上や会社員、カップルなども多く、他のアニメ作品ではなかなか見られない観客層を形成していることが窺えます。
こうした独特な観客層も、近年本作が人気を拡大し続けるひとつの大きな要素となっているようです。
2016年がターニングポイント
そうして現在に至るまでに、興行収入記録を8作連続で更新し続けてきた劇場版「名探偵コナン」ですが、ここ5年ほどでその勢いは更に増してきています。
その火付け役となったのが、2016年に公開された劇場版20作目「純黒の悪夢」での盛り上がりです。
本作では、キーパーソンとなった“安室透”と“赤井秀一”の女性人気が爆発的に高まり、ただでさえ幅広かった従来のコナンファンに加えて、熱心な女性ファンが急増しました。
そこでの盛り上がりや彼女達の布教力は、一度はコナンを卒業していた大人達や、劇場版を映画館では観ていなかった人達をも多く呼び戻し、最終的に「純黒の悪夢」はシリーズ初の興行収入50億超えを達成。
その後も勢いはとどまることなく、続く「から紅の恋歌」(68.9億)、「ゼロの執行人」(91.8億)、「紺青の拳」(93.7億)と、年々興行収入記録を伸ばし続けていったのです。
特に2018年の「ゼロの執行人」では、再びキーパーソンとなった安室透の活躍に“安室の女”となるファンが続出し、複数回鑑賞も例年以上に行われ、興行収入は初の90億円を突破。
全文はソース元で
https://news.yahoo.co.jp/articles/246c60ef34da3847da3d476171a04edef5d632ee?page=1
https://amd-pctr.c.yimg.jp/r/iwiz-amd/20210508-00082829-gendaibiz-000-1-view.jpg