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読売新聞オンライン
「天津」木村さん、「犠牲を払ってでも…」ヒロミさんの一言で決断
盛岡市に移住した木村さん。「街なかで買い物や食事をすることはあると思います。見かけたら声をかけてください」と話す(3月31日、同市の自宅で)
お笑いコンビ「天津」の木村卓寛さん(44)が今春、東京から盛岡市に移住し、第二の芸人生活をスタートさせた。縁のなかった岩手県に暮らすきっかけは、芸能界の先輩からの助言と、覚悟だった。(中根圭一)
今月スタートした岩手朝日テレビの生放送番組「Go! Go! いわて」でMC(司会)に抜擢(ばってき)された。土曜日の3日朝、初回放送で早速、得意の「詩吟」を披露。アクセル全開でお茶の間に笑いを誘った。
盛岡に来たのは、雪が残る今年3月中旬。「寒い……」。岩手の第一印象だ。厳しい自然を体で受け止め、思わず吟じた。
「まさか〜 3月に迷うと思ってなかった〜 コタツ買うかどうかを〜」
SNSで新生活を報告すると、「ようこそ盛岡へ!」「楽しい番組を待ってます」といったコメントが続々と寄せられた。「岩手の方々の優しさに触れ、心が温かくなった」と言う。
2008年、「なんだか今日いけそうな気がする〜」など、伝統芸能である詩吟の要素が入ったネタを披露し、ブレイクした。09年、決めぜりふ「あると思います」が新語・流行語大賞候補に選ばれ、テレビ出演が急増した。
しかし、やがて人気は落ち、収入も激減。最近はタレント・ヒロミさん(56)の専属ドライバーとして奔走していたが、思いがけず新番組への出演依頼を受け、移住を決めた。
妻子3人を東京に残すことにためらいもあったが、迷いを断ち切ったのはヒロミさんの一言だった。「こんなチャンス、ない。犠牲を払ってでも岩手に行くべきだ」。吹っ切れた。今は「やるからには全力でやりたい。移住は僕の覚悟です」と言い切る。秋頃に家族を呼び寄せるつもりだ。
出身は阪神大震災があった兵庫県。震災直後の混乱と、悲しみをこらえて前を向く人たちの姿を身近に見てきただけに、東日本大震災の被災地である岩手県の事情もわかる。「微力ながら、被災地が明るくなるきっかけになれば」と語る。
趣味はアウトドアで、山への愛着は人一倍強い。住み始めたアパートから毎朝、岩手山に向かって拝む。「岩手山、姫神山、早池峰山を踏破します」と誓った。
全文はソース元で
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https://news.yahoo.co.jp/articles/9488cd2e5c9ce11b336bb47e5da0381a71c8eaca