0001砂漠のマスカレード ★2020/11/10(火) 10:56:18.10ID:CAP_USER9
<ファームリポート:みやざきフェニックス・リーグ(4)>
<みやざきフェニックス・リーグ:日本ハム7−0ソフトバンク>◇9日◇アイビースタジアム
日本ハムを皮切りに42年間プロ野球界で生きてきた日刊スポーツ評論家・田村藤夫氏(61)が、9日のソフトバンク−日本ハム戦では日本ハムのプロ3年目・清宮幸太郎内野手(21=早実)に注目した。1軍にいた清宮が、フェニックス・リーグでどんなバッティングをするのか、じっくり見させてもらった。
第1打席は1死一塁でソフトバンク先発の13年ドラフト1位・加治屋蓮(28=JR九州)の変化球を左翼ポール際へ適時二塁打を放った。カウント0−2と追い込まれていたが、真ん中低めのフォークボールだと思うが、うまく左翼へ運んだバッティングだった。
第2打席は3回、2点を追加してなおも無死二塁の場面でカウント1−2。外からストライクゾーンに入ってくるカーブに手が出ず、見逃し三振。
第3打席はバンデンハークからいい当たりのサードライナーを放つも記録は失策。
第4打席はカウント1−2と追い込まれてから、インコース低めのカーブを空振り三振に終わった。
4打数1安打1打点。先制タイムリーを放っているだけに、残りの3打席に消化不良の感が残った。中でも第2打席はストライクのカーブを見逃し、第4打席はボール球のカーブに手を出しての空振り三振。いずれも追い込まれている中で、第2打席は狙い球と違ったのだろうが、あっさりと見逃したイメージ。反対に第4打席はボール球の見極めができずに空振り三振。第1打席で追い込まれてから低めのフォークを左翼に運んだ巧みさとは対照的なもろさを感じた。
清宮は華のある選手だ。打っても、また打てなくても注目される。それは高校野球で大きな期待を背負ってプロに入ってきた選手の宿命であるし、その重圧に負けないだけの能力は備えていると、この試合を見ても感じた。だからこそよけいに、1打席1打席にかける情熱が周囲に伝わってくるバッティングを期待したくなる。
私が捕手で清宮と対戦するなら、まず外のストレート、目安で言うなら145キロ以上で、ファウルを打たせ、それでカウントは稼げるだろう。追い込んでからは落ちる球を使う。もちろんボール球にするが、そういう組み立てで抑えにかかるのかなと、打席を見ながら考えていた。それは、外の速い球への対応ができていないと感じるからだ。逆に甘い変化球、スライダー、フォークには、巧みなバットコントロールで対応できそうな雰囲気がある。
まだ1軍で実績を積んだわけではない。プロ3年目だ。まだまだ必死に振り込んで、どんな攻め方をされてもしぶとく食らい付くバッティングを見せてもらいたい。初回、二塁走者の清宮は、万波の中前ヒットで本塁でアウトになっている。三塁を回ってからの加速が足りず、スライディングも甘かった。際どいタイミングだったが、万波が打った瞬間、楽々生還できると思っただけに、走塁面でももっと鍛えることが必要だと感じた。
一挙手一投足が注目されるだけに、本人も辛いかもしれないが、それがプロだ。もっと激しく、がむしゃらに。このみやざきフェニックス・リーグで与えられた打席、守備、走塁ですべてを出し尽くしてほしい。
10日はロッテ−阪神(アイビー)からリポートする予定だ。(日刊スポーツ評論家)
11/10(火) 10:05配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20201110-21091233-nksports-base
https://npb.jp/bis/players/41545136.html
成績
<みやざきフェニックス・リーグ:日本ハム7−0ソフトバンク>◇9日◇アイビースタジアム
日本ハムを皮切りに42年間プロ野球界で生きてきた日刊スポーツ評論家・田村藤夫氏(61)が、9日のソフトバンク−日本ハム戦では日本ハムのプロ3年目・清宮幸太郎内野手(21=早実)に注目した。1軍にいた清宮が、フェニックス・リーグでどんなバッティングをするのか、じっくり見させてもらった。
第1打席は1死一塁でソフトバンク先発の13年ドラフト1位・加治屋蓮(28=JR九州)の変化球を左翼ポール際へ適時二塁打を放った。カウント0−2と追い込まれていたが、真ん中低めのフォークボールだと思うが、うまく左翼へ運んだバッティングだった。
第2打席は3回、2点を追加してなおも無死二塁の場面でカウント1−2。外からストライクゾーンに入ってくるカーブに手が出ず、見逃し三振。
第3打席はバンデンハークからいい当たりのサードライナーを放つも記録は失策。
第4打席はカウント1−2と追い込まれてから、インコース低めのカーブを空振り三振に終わった。
4打数1安打1打点。先制タイムリーを放っているだけに、残りの3打席に消化不良の感が残った。中でも第2打席はストライクのカーブを見逃し、第4打席はボール球のカーブに手を出しての空振り三振。いずれも追い込まれている中で、第2打席は狙い球と違ったのだろうが、あっさりと見逃したイメージ。反対に第4打席はボール球の見極めができずに空振り三振。第1打席で追い込まれてから低めのフォークを左翼に運んだ巧みさとは対照的なもろさを感じた。
清宮は華のある選手だ。打っても、また打てなくても注目される。それは高校野球で大きな期待を背負ってプロに入ってきた選手の宿命であるし、その重圧に負けないだけの能力は備えていると、この試合を見ても感じた。だからこそよけいに、1打席1打席にかける情熱が周囲に伝わってくるバッティングを期待したくなる。
私が捕手で清宮と対戦するなら、まず外のストレート、目安で言うなら145キロ以上で、ファウルを打たせ、それでカウントは稼げるだろう。追い込んでからは落ちる球を使う。もちろんボール球にするが、そういう組み立てで抑えにかかるのかなと、打席を見ながら考えていた。それは、外の速い球への対応ができていないと感じるからだ。逆に甘い変化球、スライダー、フォークには、巧みなバットコントロールで対応できそうな雰囲気がある。
まだ1軍で実績を積んだわけではない。プロ3年目だ。まだまだ必死に振り込んで、どんな攻め方をされてもしぶとく食らい付くバッティングを見せてもらいたい。初回、二塁走者の清宮は、万波の中前ヒットで本塁でアウトになっている。三塁を回ってからの加速が足りず、スライディングも甘かった。際どいタイミングだったが、万波が打った瞬間、楽々生還できると思っただけに、走塁面でももっと鍛えることが必要だと感じた。
一挙手一投足が注目されるだけに、本人も辛いかもしれないが、それがプロだ。もっと激しく、がむしゃらに。このみやざきフェニックス・リーグで与えられた打席、守備、走塁ですべてを出し尽くしてほしい。
10日はロッテ−阪神(アイビー)からリポートする予定だ。(日刊スポーツ評論家)
11/10(火) 10:05配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20201110-21091233-nksports-base
https://npb.jp/bis/players/41545136.html
成績