0001砂漠のマスカレード ★2020/04/21(火) 06:45:36.11ID:OkibLzva9
今回は昨年末、メジャー挑戦希望を表明したパ・リーグ所属の日本ハム・有原航平投手(27)、ロッテ・石川歩投手(32)の考査をしよう。
NPB投手の平均球速はMLB投手のそれと比べると約5キロ遅い。私は経験則から、NPB投手をスカウトする際、球速を決定的な指標にはしていなかった。最重要視したのは制球力である。
制球力は、メジャーでは「コマンド」と表現される。単なる与四死球率ではない。それぞれの球種をいかに制球よく操れるか。その能力である。
具体的に言えば、直球を内外角、高低の四隅に投げ分けられ、なおかつ強弱がつけられるか、また変化球はカウント球にも使え、タイミングをずらしてボール球を振らすこともできる、という制球術である。
レッドソックスで世界一にも貢献した上原浩治さんが、メジャー救援右腕の中では直球が一番遅かったのに活躍できた要因は、これらを併せ持っていたからだ。
投手の安定性を図る指標として、メジャーではWHIP(投球回あたりの与四死球・被安打数合計)が用いられる。評価は1・00で素晴らしい。1・10で非常に良い。1・25で平均以上。1・32で平均である。
有原はNPB通算1・22、昨年が0・92。石川はNPB通算1・23、昨年が1・32。この数値がそのままメジャーで反映するわけではない。また本当の意味での制球力は計れない。
昨年、最多勝も獲得し、素晴らしいWHIPの数値を残した有原だが、メジャーで活躍するには内外角、高低の四隅に投げ分けられる直球の制球力をもう少し上げてもらいたい。また感情のコントロールができるかも重要な要素である。
石川は2016年に残したWHIP1・01、防御率2・16に近い数字を残し、故障なくシーズンを送ることができれば可能性はある。制球力はかなり高いので、テンポよく投げられればメジャースカウトの目にも留まるだろう。
両投手がこれから、最も打者有利のペイペイドームで重量打線を相手にするソフトバンク戦、また打線が強力な西武戦でどのような投球ができるか。私ならメジャーで活躍できるかどうかの判断材料の一つにする。
次回はセ・リーグ所属のDeNA・山崎、巨人・菅野両投手について語ろう。
▼大慈彌功(おおじみ・いさお) 元太平洋クラブ(現西武)捕手。ロッテでバレンタイン監督の通訳を務め、1997年からは同監督が指揮を執ったニューヨーク・メッツで日本駐在スカウトに転身。ドジャース、アストロズと渡り歩き、昨年までフィリーズの環太平洋担当部長を務めた。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200421-00010007-chuspo-base
4/21(火) 6:40配信
http://npb.jp/bis/players/51155130.html
有原 成績
http://npb.jp/bis/players/41145139.html
石川 成績
NPB投手の平均球速はMLB投手のそれと比べると約5キロ遅い。私は経験則から、NPB投手をスカウトする際、球速を決定的な指標にはしていなかった。最重要視したのは制球力である。
制球力は、メジャーでは「コマンド」と表現される。単なる与四死球率ではない。それぞれの球種をいかに制球よく操れるか。その能力である。
具体的に言えば、直球を内外角、高低の四隅に投げ分けられ、なおかつ強弱がつけられるか、また変化球はカウント球にも使え、タイミングをずらしてボール球を振らすこともできる、という制球術である。
レッドソックスで世界一にも貢献した上原浩治さんが、メジャー救援右腕の中では直球が一番遅かったのに活躍できた要因は、これらを併せ持っていたからだ。
投手の安定性を図る指標として、メジャーではWHIP(投球回あたりの与四死球・被安打数合計)が用いられる。評価は1・00で素晴らしい。1・10で非常に良い。1・25で平均以上。1・32で平均である。
有原はNPB通算1・22、昨年が0・92。石川はNPB通算1・23、昨年が1・32。この数値がそのままメジャーで反映するわけではない。また本当の意味での制球力は計れない。
昨年、最多勝も獲得し、素晴らしいWHIPの数値を残した有原だが、メジャーで活躍するには内外角、高低の四隅に投げ分けられる直球の制球力をもう少し上げてもらいたい。また感情のコントロールができるかも重要な要素である。
石川は2016年に残したWHIP1・01、防御率2・16に近い数字を残し、故障なくシーズンを送ることができれば可能性はある。制球力はかなり高いので、テンポよく投げられればメジャースカウトの目にも留まるだろう。
両投手がこれから、最も打者有利のペイペイドームで重量打線を相手にするソフトバンク戦、また打線が強力な西武戦でどのような投球ができるか。私ならメジャーで活躍できるかどうかの判断材料の一つにする。
次回はセ・リーグ所属のDeNA・山崎、巨人・菅野両投手について語ろう。
▼大慈彌功(おおじみ・いさお) 元太平洋クラブ(現西武)捕手。ロッテでバレンタイン監督の通訳を務め、1997年からは同監督が指揮を執ったニューヨーク・メッツで日本駐在スカウトに転身。ドジャース、アストロズと渡り歩き、昨年までフィリーズの環太平洋担当部長を務めた。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200421-00010007-chuspo-base
4/21(火) 6:40配信
http://npb.jp/bis/players/51155130.html
有原 成績
http://npb.jp/bis/players/41145139.html
石川 成績