0001鉄チーズ烏 ★2019/08/27(火) 21:20:29.65ID:iEVD7US59
猛暑の中で『夏の甲子園』全国高校野球選手権が開催された。今年も熱戦が展開され、多くのファンを集めた。
気象庁が「災害的」と形容した昨年の猛暑をきっかけに、夏の甲子園を見直す議論が巻き起こった。長く高校野球の取材に関わってきたスポーツライターにとっては、こうした議論が起こること自体が画期的で、歓迎すべき潮流だと感じている。
今年は本大会前から、とくに大船渡高・佐々木朗希投手が岩手県大会決勝戦に登板しなかったことから、「球数制限」や「日程の見直し」の議論が社会的な出来事になった。
私は、危険な猛暑を避けて秋に開催時期を変えるべきではないか、といった提言もしてきた立場だが、議論が白熱すればするほど、「高校野球は真夏にやるから意味がある」「甲子園でなければ高校野球じゃない」といった意見が、一般の人々の間にも根強いことを痛感させられた。それは、日本高野連の方針というより、日本国民の願いにも似た感情なのだと感じた。
そうした状況下、実際に夏の甲子園の暑さはどのようなものか、猛暑から選手や観客の身を守る方策がどのように採られているのか、現場を見に行った。
● 高野連が水を用意、送風機&ミストも 体調不良の選手は昨年の半分に
出かけたのは準決勝の当日。前夜からの雨で試合開始が1時間延び、それまでの猛暑はやや収まったかに思える日だったが、天候が回復し、空に太陽が輝くとやはりタオルを頭から被らないとスタンドに座っていられない厳しい暑さに見舞われた。
その甲子園で見たのは、想像を超える、日本高野連の取り組みと努力だった。
「今年は、昨年よりさらに暑さが厳しかった。けれど、不調を訴えた選手の数は昨年より半減しました」
そう教えてくれたのは、日本高野連の田名部和裕理事。すでに一線を退き、運営の中心は後進に譲っておられるが、50年以上にわたって日本高野連事務局の中枢で活躍されてきた人物だ。
体調不良が半減したのは偶然ではない。暑さ対策を徹底し、実効を上げたからだと分析している。例えば、
「試合中、水を飲むように助言し、足りなくなった場合のために、高野連がスポーツドリンクや水を用意して各チームに提供しています。けれど、試合に集中して、どうしても飲み忘れる選手がいるんですね。これを防ぐため、選手の数だけコップを用意し、コップに背番号を書き込んでベンチに提供するようにしました。守備から戻った選手は必ずこの水を飲む。番号が書いてありますから、飲んでいないと、誰かすぐわかる。こうして水分補給を徹底したことも、熱中症予防に役立ったと思います」(田名部理事)
ベンチ裏にある“素振り部屋”には、大型の送風機が設置され、ミストを噴霧するスプレーも置かれていた。送風機の前にミストを撒くと、冷たい風が充満し、体が心地よく冷える。
さらにその奥にはトレーナールームがあり、たくさんのペットボトルに水を入れ、氷で冷やす作業を理学療法士たちが行っていた。
「手のひらを冷やすと、体全体の熱が下がって、熱中症予防に効果があるとわかったので、これを選手たちに提供しているのです」
見ると、ペットボトルはツルンとして表面に凹凸がない。
「ペットボトルを手のひらに当ててクルクルまわす。冷やしやすいように、表面が平らなペットボトルをわざわざ取り寄せたのです」(田名部理事)
試合中、ベンチにいる選手たちは、この冷やしたペットボトルを手に当て、体温の上昇を防ぐ。これも効果を上げた一因だという。
(以下略、続きはソースでご確認下さい)
8/27(火) 6:01配信 ダイヤモンド・オンライン
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190827-00212944-diamond-soci&p=1
気象庁が「災害的」と形容した昨年の猛暑をきっかけに、夏の甲子園を見直す議論が巻き起こった。長く高校野球の取材に関わってきたスポーツライターにとっては、こうした議論が起こること自体が画期的で、歓迎すべき潮流だと感じている。
今年は本大会前から、とくに大船渡高・佐々木朗希投手が岩手県大会決勝戦に登板しなかったことから、「球数制限」や「日程の見直し」の議論が社会的な出来事になった。
私は、危険な猛暑を避けて秋に開催時期を変えるべきではないか、といった提言もしてきた立場だが、議論が白熱すればするほど、「高校野球は真夏にやるから意味がある」「甲子園でなければ高校野球じゃない」といった意見が、一般の人々の間にも根強いことを痛感させられた。それは、日本高野連の方針というより、日本国民の願いにも似た感情なのだと感じた。
そうした状況下、実際に夏の甲子園の暑さはどのようなものか、猛暑から選手や観客の身を守る方策がどのように採られているのか、現場を見に行った。
● 高野連が水を用意、送風機&ミストも 体調不良の選手は昨年の半分に
出かけたのは準決勝の当日。前夜からの雨で試合開始が1時間延び、それまでの猛暑はやや収まったかに思える日だったが、天候が回復し、空に太陽が輝くとやはりタオルを頭から被らないとスタンドに座っていられない厳しい暑さに見舞われた。
その甲子園で見たのは、想像を超える、日本高野連の取り組みと努力だった。
「今年は、昨年よりさらに暑さが厳しかった。けれど、不調を訴えた選手の数は昨年より半減しました」
そう教えてくれたのは、日本高野連の田名部和裕理事。すでに一線を退き、運営の中心は後進に譲っておられるが、50年以上にわたって日本高野連事務局の中枢で活躍されてきた人物だ。
体調不良が半減したのは偶然ではない。暑さ対策を徹底し、実効を上げたからだと分析している。例えば、
「試合中、水を飲むように助言し、足りなくなった場合のために、高野連がスポーツドリンクや水を用意して各チームに提供しています。けれど、試合に集中して、どうしても飲み忘れる選手がいるんですね。これを防ぐため、選手の数だけコップを用意し、コップに背番号を書き込んでベンチに提供するようにしました。守備から戻った選手は必ずこの水を飲む。番号が書いてありますから、飲んでいないと、誰かすぐわかる。こうして水分補給を徹底したことも、熱中症予防に役立ったと思います」(田名部理事)
ベンチ裏にある“素振り部屋”には、大型の送風機が設置され、ミストを噴霧するスプレーも置かれていた。送風機の前にミストを撒くと、冷たい風が充満し、体が心地よく冷える。
さらにその奥にはトレーナールームがあり、たくさんのペットボトルに水を入れ、氷で冷やす作業を理学療法士たちが行っていた。
「手のひらを冷やすと、体全体の熱が下がって、熱中症予防に効果があるとわかったので、これを選手たちに提供しているのです」
見ると、ペットボトルはツルンとして表面に凹凸がない。
「ペットボトルを手のひらに当ててクルクルまわす。冷やしやすいように、表面が平らなペットボトルをわざわざ取り寄せたのです」(田名部理事)
試合中、ベンチにいる選手たちは、この冷やしたペットボトルを手に当て、体温の上昇を防ぐ。これも効果を上げた一因だという。
(以下略、続きはソースでご確認下さい)
8/27(火) 6:01配信 ダイヤモンド・オンライン
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190827-00212944-diamond-soci&p=1