0001ぷりりん ★2019/07/10(水) 21:14:10.11ID:lx0ADIfm9
バドミントンの東京五輪出場権争いが、いよいよ本格化する。
五輪出場権は、今年4月29日から1年間に稼いだ世界ランキングのポイント
(ポイントの高い10大会分の合計)から算出される2020年4月26日までのランキングによって決まる。
7月5日、富山県高岡市でフィジカル強化合宿を行なっていた日本代表の朴柱奉(パク・ジュボン)ヘッドコーチが
「今年の後半、7月から12月までの遠征の結果で、東京五輪のメンバーは80%くらい決まる」
と話したとおり、今夏から冬までがひとつのヤマ場だ。
8月には、最も大きなポイントが設定されている世界選手権(スイス)も控えている。
日本勢で最も注目されるのは、女子ダブルスだ。
かつてないハイレベルな出場権争いが展開されている。五輪には世界ランク上位16組が出場。
ただし、同国勢の出場には制限があり、8位以内の選手がいる場合のみ2組までと定められている。
日本勢は世界ランク上位ペアが多く、2枠獲得が濃厚だが、
7月9日更新の最新世界ランクで1位から3位までを独占している状況。
つまり、2枠を奪い合わなくてはならない。
注目される3組は、それぞれに異なる特徴を持つ。
現在の世界1位は、松本麻佑、永原和可那菜組(北都銀行)。
同学年で23歳の道産子ペアだ。
ともに170センチを超える長身で、打点の高さを生かした連続強打が持ち味。
昨年の世界選手権に繰り上げで日本の4番手として出場し、初優勝を飾って一気に台頭した。
従来は永原が前衛、より長身の松本が後衛だったが、松本がネット前で相手にプレッシャーをかけるスタイルも定着しつつある。
得意の連続攻撃は、相手に対策を練られるようになっているが、松本は「連続攻撃をさせてもらえず、振り回されてしまう。
守備から攻めて、すぐに攻撃に戻せるようにしたい」と改善策を話した。
その対応力を身につけられるかがポイントだ。
世界ランク2位は、福島由紀、廣田彩花組(アメリカンベイプ岐阜)。
昨年8月から今年4月まで長く1位に君臨していたペアだ。福島が26歳、廣田が24歳。
勢いと経験を兼ね備えており、世界選手権は2大会連続の銀メダルでビッグタイトルは手にしていないが、成績には安定感がある。
相手の強打を2人で力強く返す、強固な守備力が特徴。
長時間の打ち合いも粘り強く制する。
横並びの守備隊形から廣田が思い切ってネット前に出て攻撃に転じるパターンが得意で、福島のコートカバー力も光る。
福島は「一戦一戦臨むことを意識している。1試合でベストのプレーができれば、次につながる。ポイントは、特に意識していない」
と五輪レースのプレッシャーを意識せず、一戦必勝の姿勢を貫く構えを示した。
世界ランク3位が、2016年リオデジャネイロ五輪で日本に初の金メダルをもたらした橋礼華、松友美佐紀組(日本ユニシス)。
後衛の橋が29歳、前衛の松友が27歳でベテランの領域に入りつつあるが、
相手のタイプに関わらず、試合の流れの中で巧みに攻略する対応力、連係力は比類がない。
橋は「2人のレシーブのレパートリーが増えてきた感じがあるので、守備から攻撃に持って行けるようになったし(守備で)崩れなくなってきた」と手応えを示す。
経験値も大きく「出場権を取りたいという気持ちでやっていたら、連覇なんて無理だと思う」(橋)と、あくまで五輪連覇に照準を合わせている。
3組を筆頭とした日本代表最大2枠の争いは、今夏からの2019年下半期に激しさを増す。
8月に世界選手権が行なわれるだけでなく、年間3大会しかないBWF(国際バドミントン連盟)ワールドツアー最高ランクのスーパー1000が2大会(7月にインドネシア、9月に中国で開催)、
次点ランクで年間5大会のスーパー750が4大会(7月に日本、10月にデンマークとフランス、11月に中国で開催)と高いポイントが設定された大会が続くからだ。
7月16日開幕のインドネシアオープン(スーパー1000)、23日開幕のダイハツ・ヨネックスジャパンオープン(スーパー750)、
30日開幕のタイオープン(スーパー500)といった7月の3連戦を経て、8月19日開幕の世界選手権に向けた調整に入る。
現在の五輪レースのポイントは、福島、廣田組が21752点で1位。
橋、松友組が20302点で2位、松本、永原組は18083点で4位につけているが、夏だけでも大きく入れ替わる可能性がある。
(>>2以下に続く)
【元記事】
https://sportiva.shueisha.co.jp/smart/clm/othersports/other/2019/07/10/___split_32/
五輪出場権は、今年4月29日から1年間に稼いだ世界ランキングのポイント
(ポイントの高い10大会分の合計)から算出される2020年4月26日までのランキングによって決まる。
7月5日、富山県高岡市でフィジカル強化合宿を行なっていた日本代表の朴柱奉(パク・ジュボン)ヘッドコーチが
「今年の後半、7月から12月までの遠征の結果で、東京五輪のメンバーは80%くらい決まる」
と話したとおり、今夏から冬までがひとつのヤマ場だ。
8月には、最も大きなポイントが設定されている世界選手権(スイス)も控えている。
日本勢で最も注目されるのは、女子ダブルスだ。
かつてないハイレベルな出場権争いが展開されている。五輪には世界ランク上位16組が出場。
ただし、同国勢の出場には制限があり、8位以内の選手がいる場合のみ2組までと定められている。
日本勢は世界ランク上位ペアが多く、2枠獲得が濃厚だが、
7月9日更新の最新世界ランクで1位から3位までを独占している状況。
つまり、2枠を奪い合わなくてはならない。
注目される3組は、それぞれに異なる特徴を持つ。
現在の世界1位は、松本麻佑、永原和可那菜組(北都銀行)。
同学年で23歳の道産子ペアだ。
ともに170センチを超える長身で、打点の高さを生かした連続強打が持ち味。
昨年の世界選手権に繰り上げで日本の4番手として出場し、初優勝を飾って一気に台頭した。
従来は永原が前衛、より長身の松本が後衛だったが、松本がネット前で相手にプレッシャーをかけるスタイルも定着しつつある。
得意の連続攻撃は、相手に対策を練られるようになっているが、松本は「連続攻撃をさせてもらえず、振り回されてしまう。
守備から攻めて、すぐに攻撃に戻せるようにしたい」と改善策を話した。
その対応力を身につけられるかがポイントだ。
世界ランク2位は、福島由紀、廣田彩花組(アメリカンベイプ岐阜)。
昨年8月から今年4月まで長く1位に君臨していたペアだ。福島が26歳、廣田が24歳。
勢いと経験を兼ね備えており、世界選手権は2大会連続の銀メダルでビッグタイトルは手にしていないが、成績には安定感がある。
相手の強打を2人で力強く返す、強固な守備力が特徴。
長時間の打ち合いも粘り強く制する。
横並びの守備隊形から廣田が思い切ってネット前に出て攻撃に転じるパターンが得意で、福島のコートカバー力も光る。
福島は「一戦一戦臨むことを意識している。1試合でベストのプレーができれば、次につながる。ポイントは、特に意識していない」
と五輪レースのプレッシャーを意識せず、一戦必勝の姿勢を貫く構えを示した。
世界ランク3位が、2016年リオデジャネイロ五輪で日本に初の金メダルをもたらした橋礼華、松友美佐紀組(日本ユニシス)。
後衛の橋が29歳、前衛の松友が27歳でベテランの領域に入りつつあるが、
相手のタイプに関わらず、試合の流れの中で巧みに攻略する対応力、連係力は比類がない。
橋は「2人のレシーブのレパートリーが増えてきた感じがあるので、守備から攻撃に持って行けるようになったし(守備で)崩れなくなってきた」と手応えを示す。
経験値も大きく「出場権を取りたいという気持ちでやっていたら、連覇なんて無理だと思う」(橋)と、あくまで五輪連覇に照準を合わせている。
3組を筆頭とした日本代表最大2枠の争いは、今夏からの2019年下半期に激しさを増す。
8月に世界選手権が行なわれるだけでなく、年間3大会しかないBWF(国際バドミントン連盟)ワールドツアー最高ランクのスーパー1000が2大会(7月にインドネシア、9月に中国で開催)、
次点ランクで年間5大会のスーパー750が4大会(7月に日本、10月にデンマークとフランス、11月に中国で開催)と高いポイントが設定された大会が続くからだ。
7月16日開幕のインドネシアオープン(スーパー1000)、23日開幕のダイハツ・ヨネックスジャパンオープン(スーパー750)、
30日開幕のタイオープン(スーパー500)といった7月の3連戦を経て、8月19日開幕の世界選手権に向けた調整に入る。
現在の五輪レースのポイントは、福島、廣田組が21752点で1位。
橋、松友組が20302点で2位、松本、永原組は18083点で4位につけているが、夏だけでも大きく入れ替わる可能性がある。
(>>2以下に続く)
【元記事】
https://sportiva.shueisha.co.jp/smart/clm/othersports/other/2019/07/10/___split_32/