南国の青空に高々と舞い上がった打球が、強い風に乗って左翼の芝生へ着弾した。午後のフリー打撃。今季1号を放った赤松が、ケージの中で右手を握りしめてイタズラっぽく笑った。
「風速30メートルぐらいだった。あれはただのサードフライ。明日は疲労度MAXなので、サードにも飛ばないと思う」
打撃投手やマシンと向き合って46スイング。力強いスイングで左翼ポール直撃弾を放つなど、左方向へ3発だ。自身2018年初となった屋外フリー打撃で、順調な回復ぶりをアピールした。
この日から2軍も東光寺球場で日南キャンプがスタート(1軍は天福球場)。D1位・中村奨成捕手(広陵高)の“日南デビュー”とあって、2軍ながらテレビカメラ10台、報道陣60人、観衆800人が集まった。そんなフィーバーの中で、胃がんからの完全復活を目指す35歳のベテランが、存在感を示した。
2016年12月に胃がんを患っていることを公表し、翌17年1月に胃の半分以上を切除する大手術を受けた。抗がん剤治療を経て同7月にリハビリをスタートし、現在は2軍メンバーとしてフルメニューを消化できるまで体力が戻っている。
2年ぶりとなった春季キャンプでは、常に全力プレーだ。全体での守備練習では、中堅の位置でゴロを猛チャージしてさばき、二塁へ矢のような送球も披露。2年前、守備固め&代走要員として優勝に貢献した躍動感のあるプレーを、徐々に取り戻しつつある。
「(2年ぶりに)キャンプ地に戻ってくることができた。去年のこの時期がつらかったので、野球ができること自体が幸せです」
がんの後遺症で、手足のしびれや胃の強い痛みはまだ残っている。それでも赤松は不屈の精神で道なき道を突き進む。
http://www.sanspo.com/baseball/news/20180207/car18020705030001-n3.html
「風速30メートルぐらいだった。あれはただのサードフライ。明日は疲労度MAXなので、サードにも飛ばないと思う」
打撃投手やマシンと向き合って46スイング。力強いスイングで左翼ポール直撃弾を放つなど、左方向へ3発だ。自身2018年初となった屋外フリー打撃で、順調な回復ぶりをアピールした。
この日から2軍も東光寺球場で日南キャンプがスタート(1軍は天福球場)。D1位・中村奨成捕手(広陵高)の“日南デビュー”とあって、2軍ながらテレビカメラ10台、報道陣60人、観衆800人が集まった。そんなフィーバーの中で、胃がんからの完全復活を目指す35歳のベテランが、存在感を示した。
2016年12月に胃がんを患っていることを公表し、翌17年1月に胃の半分以上を切除する大手術を受けた。抗がん剤治療を経て同7月にリハビリをスタートし、現在は2軍メンバーとしてフルメニューを消化できるまで体力が戻っている。
2年ぶりとなった春季キャンプでは、常に全力プレーだ。全体での守備練習では、中堅の位置でゴロを猛チャージしてさばき、二塁へ矢のような送球も披露。2年前、守備固め&代走要員として優勝に貢献した躍動感のあるプレーを、徐々に取り戻しつつある。
「(2年ぶりに)キャンプ地に戻ってくることができた。去年のこの時期がつらかったので、野球ができること自体が幸せです」
がんの後遺症で、手足のしびれや胃の強い痛みはまだ残っている。それでも赤松は不屈の精神で道なき道を突き進む。
http://www.sanspo.com/baseball/news/20180207/car18020705030001-n3.html