「ニェンおりゅ?」
制御中枢の鈍色をした重いドアを開けケモ耳フードの少女に尋ねる
「ドクター?ニェンさんはロドスのスカウトに応じていませんが…」
鈴の様な声が脳内で重く跳ね回る
「嘘…嘘ら。殲滅作戦いってくりゅ…」
「え!?月曜に周回終わったはずでは」
返事すら忘れ座り込み現状を整理しようとうなだれるぼくの肩に優しく手を置くとケモ耳フードの少女は耳元で囁いた
「ドクター終わってない仕事がたくさんありますから、まだ素材集め休んじゃだめですよ」
ビクッとして顔をあげるとケモ耳少女の後ろの男臭い獣人二匹がぼくに微笑んでいいた
「旦那、行きましょう」
ぼくは追いつかない頭で曖昧に返事をした
「あ、うん」