駆除されたヒグマは体長が135センチ、体重が120キロほどだった。
2012年4月19日、里に降りてきたことが確認され、翌20日の午前6時ごろには民家から約20メートル離れた林の中にいた。
人を怖がる様子はなく、このままでは住宅街に進入する心配があると判断し射殺した。
この日、近隣の小学校では子供に親が付き添って登校させる姿が目立った。

ヒグマが射殺される様子を20日に複数のニュース番組が放送したところ、直後から札幌市役所の電話が鳴り続けた。
環境局みどりの推進課だけでこの日60件近くあり、これまでに100件を超えているという。
メディアからの問い合わせを除くと全てが苦情で、

「なんで殺したんだ!」「山に返せばいいだけなのに」
といったものに加え、

「何も悪いことをしていない若いクマなのに・・・」

と電話口で泣く女性もいたという。
全ての内容を細かく調べてはいないが、苦情は札幌市内からのものではなかったようだ、とみどりの推進課では話している。