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グラーシーザ Grasida

北欧、ゲルマンの伝承、アイスランドのサガで、 「スールの子ギースリの物語」の物語にでてくる剣、槍。名前の意味は「灰色の脇」 Graは灰色、sidaは脇、 英語ではgray-sideと訳される。
剣名は通常男性形であるが、これは女性形なので 槍に鍛えなおされた時の名前と推測されている。

ギースリは、蒼白ビョルンという男が兄アリに妻をよこせと決闘(ホールムガンガ)して殺し、 その妻を奪った横暴に決闘をすることにした。

亡き兄の妻だったインギヴョルグは、ギースリに 自分の奴隷のコルルがグラーシーザという剣を持っていて、「剣を持っている者は 必ず勝利する」から貸してもらえばいい、と助言した。

ギースリはしぶるコルルから剣を借りて、ベルセルクの強者ビョルンを倒した。 インギヴョルグを妻に迎え、さらにビョルンの一族も皆殺しにした。
奴隷コルルは剣を返してくれと頼んだがギースリが金で解決しようとしたが応じず、 怒った奴隷はギースリを襲い、大怪我を負わせた。
ギースリはグラーシーザで奴隷コルルの頭蓋を割るほど強く打ったが、強打のあまり剣は折れ、 二人とも死んだ。