切嗣が使用する魔弾のこと。
 彼の体内より摘出された左右の第十二肋骨を磨り潰した粉を霊的工程を以て凝縮し、コンテンダーに込められる.30−06スプリングフィールド弾の芯材として封入したもの。
概念武装としての側面も持つ。
 効果は「切断」と「結合」という切嗣の奇異な起源を撃たれた対象に具現化するというもので、対象が生物である場合は傷が開くことも出血することもなくただ古傷のようになる。
 上記を読む限りではそう致命的な印象は受けないが、魔術師に使う場合は事情が異なる。
 何も知らずにこの魔弾に対し魔術を以て干渉してしまった魔術師は、切嗣の「起源」による影響を自身の魔術回路にまで受けてしまう。
結果魔術回路を巡回していた魔力は本来の経路を無視し暴走し(つまり魔術回路が「ショート」する)肉体を破壊する。
 当然の事ながらダメージは回路を巡っていた魔力の大きさに比例し、その程度によっては絶命に至る。
仮にそれほどのダメージから一命をとりとめようと、神経、及び魔術回路は完全に破壊されてしまう。故に肉体がまともに動かなくなるばかりか、魔術師としても確実に再起不能となる。
 全部で66発作られ、第四次聖杯戦争までには37発が使用済みであったが、この数は同時に切嗣が完全破壊した魔術師の数を意味し、無駄撃ちはただの一つもない。
そしてケイネスが第四次聖杯戦争の折、38人目の犠牲者となった。