かつて求めた究極の一刀。
其は、肉を断ち骨を断ち命を絶つ鋼の刃やいばにあらず。
我が業みが求めるは怨恨の清算。
縁を切り、定めを切り、業を切る。
―――即ち。宿業からの解放なり。

……其処に至るは数多の研鑽。
千の刀、万の刀を象かたちどり、築きに築いた刀塚かたなづか。
此処に辿るはあらゆる収斂しゅうれん。
此処に示すはあらゆる宿願。
此処に積もるはあらゆる非業―――
我が人生の全ては、この一振りに至るために。

剣の鼓動、此処にあり―――!