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ガチャを分けても面白くならないんで工数を使いたくない
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0770非通知さん@アプリ起動中 (スップ)
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2018/08/09(木) 22:56:42.31d
>>755
情弱かよぉ
0771非通知さん@アプリ起動中 (ササクッテロ)
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2018/08/09(木) 22:56:43.14p
三度目の千仏供養ツアーだったと思う。少し遠出をして、聞きなれない名前の山に入った時のことだ。
山肌に打ち捨てられた集落の跡を見つけて、師匠は俄然張り切り始めた。「墓があるはずだ」と言って。
その集落のかつての住民たちの生活範囲を、身振り手振りを交えながら想像し、
地形を慎重に確認しながら、「こっちが匂う」などと呟きつつ山道に分け入り、
ある沢のそばに、とうとう二基の墓石を発見した。
縁も縁もない人の眠る墓に水を掛け、線香に火をつけ、持参したプラスティックの筒にしきびを挿して、米と落雁を供える。
「天保三年か。江戸時代の後期だな」
手を合わせた後で、師匠は墓石に彫られた文字を観察する。
苔が全面を覆っていて、文字が読めるようになるまでに、緑色のそれを相当削り取らなくてはならなかった。
「見ろ。端のとこ。欠けてるだろ」
確かに、墓石のてっぺんの四隅が、それぞれ砕かれたように欠けている。
0778非通知さん@アプリ起動中 (ワッチョイ)
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2018/08/09(木) 22:56:55.000
>>753
ゲーム性なんか求めてないぞ
「より人がいる所に」行くんだ
0786非通知さん@アプリ起動中 (ササクッテロ)
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2018/08/09(木) 22:57:20.42p
「地位や金銭に富んだ人の、墓石の欠片をぶっかいて持っていると、賭けごとにご利益があるらしいぞ」
師匠はポシェットから小ぶりなハンマーを取り出して、コツコツと欠けている端をさらに叩きはじめた。
「ここは土台もしっかりしてるし、石も良い物みたいだ。きっと土地の有力者だったんだろう」
「でも、いいんですか」
見ず知らずの人の墓を勝手に叩くなんて。
「有名税みたいなもんだ。
 あの世には六文しか持って行けないんだから、現世のものは現世に、カエサルのものはカエサルに、だ」
適当なことを言いながら、師匠は大胆にもハンマーを振りかぶり、
砕けて落剥したものの内、ひときわ大きな欠片を「ほら」と僕にくれた。
気持ちの悪さより好奇心の方が勝って、僕はそれを財布の中に収める。
やがて夏を迎える頃には、そんな石で財布がパンパンになろうとはまだ思ってもいなかった。
「もっと古いのもあるかも」
師匠はその二基の墓を観察した結果、
少なくともその先代も負けず劣らずの有力者であり、その墓が近くに残っている可能性があると推測し、再び探索に入った。

しかし、これが頓挫する。
日が暮れかけたころ、沢に向けてかつて地滑りがあったと思われる痕跡を見つけただけで終わった。
そこに墓があったかどうかは定かではない。
師匠は悔しそうな顔をして、地滑りの跡をじっと見つめていた。
その時だ。僕と師匠の立っている位置のちょうど中間の地面の落ち葉が、鈍い音と共にパッと宙に舞った。
0788非通知さん@アプリ起動中 (ワッチョイ)
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2018/08/09(木) 22:57:25.600
まじかよヒガシヤマ最低だな

裏切り者リストに追加しとくわ
0789非通知さん@アプリ起動中 (スップ)
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2018/08/09(木) 22:57:33.60d
>>763
えみりんそんなもんなのか
0798非通知さん@アプリ起動中 (ササクッテロ)
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2018/08/09(木) 22:58:03.29p
驚いてそちらを見ると、続けざまに自分の足元にも同じ現象が起きた。
「痛」
師匠が右のこめかみのあたりを手で押さえる。
石だ。石がどこかから飛んできている。気づいてすぐに周囲を見渡すと、果たして犯人はいた。
沢の向こう岸の斜面に、猿が一匹座っている。こちらの視線に気づいて、歯茎を剥き出して唸っている。
怒っているというより、せせら笑っているような様子だった。
そして地面から手ごろな石や木片を掴むと、力任せにこちらに投げつけてくる。
遊んでいるというには強烈な威力だ。
小さなニホンザルと言っても、木から木へ両手だけで移動できる腕力だ。
僕は身の危険を感じて逃げ出そうとした。
しかし師匠は一言「痛いんだけど」と口にすると、次の瞬間、沢へ向かって駆け出した。
「なんだお前はこらぁ」と叫びながら斜面を滑り降り、
ズボンが濡れるのも構わず、バシャバシャと水をはねながら沢を渡り始める。
止める暇などなかった。
猿のイタズラにブチ切れた師匠が、相手を襲撃するという凄い絵面だ。
猿も沢の向こう側の安全地帯から一方的に人間を攻撃しているつもりが、一転身の危険を感じたのか、
掴んでいた石を投げ捨てて、威嚇するような奇声を発した後、斜面を登って木立の中へ逃げ込んだ。
師匠も負けじと奇声を発しながら沢を渡り切り、斜面を駆け上って木立の中へ飛び込んでいった。
僕は思わずその斜面の上を見上げるが、鬱蒼と茂った木々が小高くどこまでも続いている。
0802非通知さん@アプリ起動中 (ワッチョイ)
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2018/08/09(木) 22:58:09.010
俺東山奈央ちゃんのファンだから、茨木引きたいけど
ジャンヌクソザコだし?
まん窟王引きたいし?
そもそも奈央ちゃんが茨木の声忘れてるから
今回は諦めるわ
0807非通知さん@アプリ起動中 (ササクッテロ)
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2018/08/09(木) 22:58:29.60p
猿を追いかけて獣道もない山の奥へ分け入るなんて、正気の沙汰じゃない。
止めるべきだったと思ったがもう遅い。
師匠の名前を呼びながら、戻って来るのをただ待っているしかなかった。
猿なんだぜ。猿。
そんなことを呆然と再確認する。素手の人間が、山で猿を追いかけるなんてありえないと思った。
それに、あんな深い山の道なき道を走るなんて、
崖から落ちたり尖った竹を踏み抜いたり、考えるだに恐ろしい危険が満載のはずだった。

自分も沢を渡り、居ても立ってもいられない気持ちでうろうろと周囲を歩き回り続け、
小一時間経った頃、ようやくガサガサと斜面の向こうの茂みが動き、師匠が姿を現した。
全身に小枝や葉っぱが絡みついている。
バランスを取りながら斜面を滑り降りる様子を見た瞬間に、僕は「大丈夫ですか」と言いながら近づいていった。
師匠は「逃げられた」と言って、顔をしかめている。
何度か転んだのか服は汚れ、顔にも擦り傷の痕があった。
しかし、右腕を見た時には、思わず「だから言ったのに!」と言ってもいないことを非難しながら駆け寄った。
師匠は暑いからと上着の袖を捲り上げていたのだが、
その剥き出しの右腕の肘から下にかけて、かなりの血が滴っているのだ。
新しいタオルをリュックサックから取り出して、すぐに血を拭き取る。
師匠はその血に気づいてもいないような様子で、いきなり手を取った僕を邪険に振り払った。
0813非通知さん@アプリ起動中 (スップ)
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2018/08/09(木) 22:58:37.41d
>>783
信長アニラどっちも良い脇役ででてたな
0819非通知さん@アプリ起動中 (ササクッテロ)
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2018/08/09(木) 22:59:00.94p
「なんだおい。大丈夫だよ」
「大丈夫なわけないでしょう」
とにかく傷の様子を確かめようと、もう一度無理やり腕を掴む。
あれ?傷が……ない。
顔にもあるような擦り傷くらいしか。
呆然とする。
だったらこの血は?
拭ったタオルにはべっとりと血がついている。見間違いではない。
「大丈夫だって言ってるだろ」
師匠は乱暴に腕を振り払うと、捲り上げていた袖を元に戻し、沢を渡り始めた。
僕はしばらくタオルの血と師匠の背中を見比べていたが、
やがて『見なかったことにしよう』と結論付けて、手の中のタオルを投げ捨てた。
考えるだに恐ろしいからだ。
そして「待ってください」と、その背中を追いかける。

師匠はまだまだやる気満々で、それから日が完全に暮れるまでにさらに二箇所で墓を発見した。
0822非通知さん@アプリ起動中 (ワッチョイ)
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2018/08/09(木) 22:59:16.140
>>804
賢者が来るまで戻ってこないだろ
あいつ全部解放してやることなくなってるから
0826非通知さん@アプリ起動中 (ササクッテロル)
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2018/08/09(木) 22:59:27.00p
山歩きに慣れた人の後ろをついて行くだけで僕は息が上がり、「もう帰りましょう」と何度も訴えたが、
そんな言葉など無視して「こっちだ」と道なき道を迷わず進まれると、溜め息をつきながら、追いすがらざるを得ないのだった。
山道の傍で見つけた最後の墓は墓名もなく、小さめの石を二つ重ねただけのもので、
そうと言われなければ気づかなかったに違いない。
師匠は手を合わせたまま呟いた。
「こんな小さなみすぼらしい墓を見るとさ、なんか嬉しくなるな」
「なぜです」
意外な気がした。
「金が無かったのか、縁が無かったのか……
 もしかしたら、名前も付けられないまま死んだ子どもだったのかも知れない」
「きちんとした墓を建ててもらえなかった人のことが、なぜ嬉しくなるんです」
師匠は静かに顔を上げる。
0828非通知さん@アプリ起動中 (スップ)
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2018/08/09(木) 22:59:33.71d
>>776
一応アイマス派のはずだからよ
0839非通知さん@アプリ起動中 (ササクッテロル)
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2018/08/09(木) 23:00:11.08p
「それでも、その人がいたという証に、こんな小さな墓が残っている」
苔むした石の台座に線香が二本。煙がゆったりと立ち上っている。師匠は腕を伸ばし、線香に水を掛けた。
「こうして手を合わせる人だって、気まぐれにやってくる」
さあ帰ろうか。と言って立ち上がった。僕も慌ててリュックサックから出したものを片付ける。

帰り道は真っ暗で、持参していた懐中電灯をそれぞれ掲げた。
来た時とは違う道だ。師匠は「近道のはずだ」と言う。
足元にも気を付けつつ、師匠の背中を見失わないように、見通しの悪い下り坂を慎重に歩いたが、
心はさっきの小さな墓に繋ぎ止められていた。
その人がいたという証か……
『死は死を死なしむ』という言葉がふいに浮かんだ。誰かの詠んだ歌だったか。
人が死ぬということは、その人の心の中に残っている、かつて死んだ近しい人々の記憶が、
もう一度、そして永遠に揮発してしまうということだ、という意味だったと思う。
さっきの墓の主も、きっともうなんの記録にも、そして誰の記憶にも残っていないだろう。
それでも石は残る。
その意味を考えていた。
0840非通知さん@アプリ起動中 (ワッチョイ)
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2018/08/09(木) 23:00:11.620
ラブライブよりこっちのヴァジラ輸入しろ
http://i.imgur.com/WxkRR2P.jpg
0844非通知さん@アプリ起動中 (スップ)
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2018/08/09(木) 23:00:18.57d
>>795
始めた時期遅いならあのクラス持ってない
つまり回る
0859非通知さん@アプリ起動中 (ササクッテロル)
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2018/08/09(木) 23:00:58.19p
ぼうっとしていると、師匠の声が遠くから聞こえた。
「おい」
我に返ると、師匠が道の途中で立ち止まり、藪の切れた脇道の方に懐中電灯を向けていた。
「どうしたんです」
横顔が心なしか緊張しているように見える。
「自殺だ」
「えっ」
驚いて駆け寄る。
草が生い茂り、一見しただけは道だと思わないような場所に、誰かが通ったような痕跡が確かにある。
踏まれて倒れた草の向こうに懐中電灯を向ける。
師匠と僕の二つの光が交差し照らし出される先には、宙に浮かぶ人影があった。
首吊りだ。
思わず生唾を飲み込む。
窪地の木の下に、人がぶらさがっている。
ガサリと音がして、横にいた師匠がそちらに向い動き出す。止める間もなかった。
僕は一瞬怯んだ。
ひと気のない夜の山中に、人の形をしたものが、人工の明かりに照らされて空中にある、
ということが、これほど怖いものだとは。
まだしも、ぼんやりとした霊体を見てしまった、という方がましな気がした。
それでも師匠の背中を追って足を踏み出す。軽い下り坂になっている。
0860非通知さん@アプリ起動中 (スップ)
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2018/08/09(木) 23:01:11.81d
>>831
ええことやん
0869非通知さん@アプリ起動中 (ササクッテロル)
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2018/08/09(木) 23:01:29.43p
青っぽいポロシャツにジーンズという服装がほぼ正面に現れる。その姿が後ろ向きであることに少しホッとした。
さらに坂を下り近づいて行くと、かなり高い位置に足があることに気づく。背伸びをしても靴に手が届かない。
死体のベルトの位置に張り出した枝が一本。
きっとあそこまで木登りをして、枝に足をかけた状態から落下したのだろう。
恐れていた匂いはない。
春とはいえこの気温の高さだから、二,三日も経っていれば腐敗が進んでいるはずだ。
首を吊ってからそれほど時間が経っていないのかも知れない。
だが、シャツから出ている手は嫌に白っぽく、血の通った色をしていなかった。
師匠は前に回り込んで、首吊り死体の顔のあたりに懐中電灯を向けている。
そして「おお」という短い声を発して、気持ち悪そうに後ずさった。
僕は同じことをする気にはなれず、その様子を見ているだけだった。
やがて、一頻り死体を観察して満足したのか、師匠は変に弾んだ足取りでその周囲をうろうろと歩き回り始めた。
「下ろしてあげた方がいいでしょうか」
僕はそう言いながらも、あの高さから下ろすのはかなり難しそうだと考えていた。
高枝切バサミかなにかでロープを切るしかなさそうだ。
「まあ待てよ」
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