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ガチャを分けても面白くならないんで工数を使いたくない

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0353非通知さん@アプリ起動中 (ササクッテロル)
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2018/08/09(木) 22:34:05.80p
その夜、悪夢を見た僕はうなされて目を覚ました。
夜明け前の薄暗闇のなか、僕は息を深く吐いて布団から体を起こす。
思い出した。あの横顔。繁華街で、この世のものではないものたちを引き連れて歩いていた、あの青白い顔。話しかけた僕に、「うしろに並べ」と言って一瞥もくれずに通り過ぎていった、あの人だ。
もう一度会いたい。
薄明の滲み出すカーテンをじっと見ながら、強くそう思っている自分に気づいた。
どうしてなんだろう。
あの人にもう一度。
0363非通知さん@アプリ起動中 (ササクッテロル)
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2018/08/09(木) 22:34:32.78p
「だから、そう言ったじゃんよ」
もう1人にもたれかかるようにしながら、馴れ馴れしくそんなことを言って、同じ学科の友人が前を歩いている。
一般教養棟の長い廊下だった。僕は笑いながら、その場にふさわしい突っ込みを入れるために2人に近づこうとして、ふと足を止めた。視界の隅に、黒いものの影を見た気がしたからだ。
まただ。またあれだ。
僕は視線を走らせるが、黒いものは、開いていた教室の扉の向こうへ逃げ込むようにして消えた。
「どうした」
友人が振り返って訊いてくる。
「いや」
彼らの視線のなかに、異物を検見しているような微かな色があった。
また歩き出した僕は、こうして仲の良い学生を演じながら、自分は実際は前を行く2人と、どこか根本的な部分でまったく違う人間なのだ、ということを思い知らされた気持ちになった。
腹に重い鉛のようなものがゆっくりと沈殿していく。そうして日々の生活のなかで溜まっていく鉛が、いつか僕をズブズブと地面の底へと沈めてしまうのだろう。
教養棟を出たところで僕は、寄るところがあるから、と言って2人と別れた。古本屋にでも行こうかな、と思って駐輪場に向かったとき、ほんの目と鼻の先にある壁の出っ張った部分の向こうで、黒いものが動いたのを見た。
キッ、とそちらを睨む。
0365非通知さん@アプリ起動中 (ワッチョイ)
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2018/08/09(木) 22:34:34.830
たな
@hsKXF62nEHKDkJI
ラブライブから始めた友人から電話来て
たな「どした??」
友人「お前グラブル やってたよな?」
たな 「多少は」
友人「じゃあ2年組に投票しろ」
たな「うん?」
友人「お前ガチだったよな?コラボキャラなんかどうでもいいよな?投票しろ!!!」って
電話かかって来て選挙法違反って言葉が浮かんだ
0369非通知さん@アプリ起動中 (ワッチョイ)
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2018/08/09(木) 22:34:54.170
リアルは地獄 ハジブルの意味 見つけその先にHRTという閃光がある
0376非通知さん@アプリ起動中 (ササクッテロル)
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2018/08/09(木) 22:35:15.50p
いい加減にしてくれ。そう心のなかで叫んだ。その叫びは頭のなかで余韻を残すこともなく消え去った。
目の前に黒い帽子の女性がいた。体のラインがわかるボーダーTシャツを着て、下はこの前と同じホットパンツ。
妖精だ。
僕は息を止めた。
妖精が、僕と向かい合うようにして、同じ場所を見ていた。なんでもない壁の一部を。黒いものはもう見えない。
「あの」
声をかけた僕に、彼女は静かに視線を向けた。睨むような鋭い目つきをして、タバコを咥えている。白い煙がゆっくりとたちのぼっている。
彼女は指先でそのタバコを摘み、「なんだ」と言った。
「今の、見えたんですか」
「……」
彼女はすぐに答えず、もう一度タバコを口元に引き寄せた。
一度、会いましたよね。夜の街で。
続けてそう訊ねようとしたとき、僕はふいに聞こえてきた雨音に思わず空を仰いだ。
サァサァ……。
あっという間に、小さな雨粒がヴェールのようにあたりを包む。
僕と彼女はその雨のなかで向かい合ったまま立っている。周囲の学生たちはそんな僕らを邪魔そうに避けながら、歩き去っていく。駆け足にもならず、空も見ないままで。
「これは、なんですか」
その問いかけを彼女にするべきなのか、考える前に口が動いていた。
0393非通知さん@アプリ起動中 (ササクッテロル)
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2018/08/09(木) 22:35:49.55p
雨は降っていなかった。いや。物質としての雨粒は落ちてきてはいなったというべきか。髪にも、額にも雨の粒は落ちてこず、降り続く雨のなか、体はまったく濡れることはなかった。体の前で手のひらを広げてもそれは同じだった。
周りの人々もだれ1人、その雨に気づいていない。
けれど細く流れる雨の筋は、僕の目に確かに映り、耳は繊細な雨の音を確かに拾っていた。
「これは私が見ている」
彼女が口を開いた。夜の街で僕に向かって、「うしろに並べ」と言った、あの冷たく突き放したような口調ではなかったが、どこか柔らかさのない声だった。
「調子が悪いんだ。少し、撒き散らしている」
彼女はそっと自分の左目の下に触れた。
「近寄らないほうがいい。お前みたいに、『見る』やつは」
そう言って壁に目配せをした。黒いものが消えた場所だった。
「これは雨の…… 幻なんですか」
「夢を見ているんだ」
タバコを口から離し、空を見上げた。その彼女の目元に、子どもが玩具を見るような輝きが浮かんだ気がした。
「キャンパスが。雨の夢を」
そう言って、彼女は歩き出した。僕から視線を外し、去って行こうとしていた。
僕は彼女に訊くことがある。
そのとき僕の脳裏に浮かんだのは、切迫したその気持ちだけだった。なにを訊こうかなんて思いついていない。ただ、彼女が僕の問いの答えを知っている、ということだけはわかった。
「待ってください」
追いかけようとした僕に彼女は振り向いて、「今のが見えたのか、と訊いたな」と言った。
0394非通知さん@アプリ起動中 (ワッチョイ)
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2018/08/09(木) 22:35:51.950
>>348
ペレってサッカーの神様?
0402非通知さん@アプリ起動中 (ワッチョイ)
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2018/08/09(木) 22:36:26.300
なんのコピペなのこれぇ
0406非通知さん@アプリ起動中 (ササクッテロル)
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2018/08/09(木) 22:36:34.41p
壁の黒いもののことか。僕は頷く。
「お前はなにが見えた」
「黒いなにかが。すぐに消えましたけど」
彼女はタバコを挟んだ指を僕に向けて、挑発的な顔つきした。初めて見せた若者らしい表情だった。
「見えてないな。お前みたいなやつが一番危ない。気づいても、見ない振りをしてろ」
今度こそ突き放した口調でそう言い捨てると、僕の反応も見ずに歩き去って行った。
食い下がる気力はあったはずだった。この程度では。それでも僕の足は動かなくなった。
「見えてない」
去っていく彼女のうしろ姿を見送りながら、僕はつぶやいた。
いつも視界の端に映ったかと思うと、そちらを見てもすぐに逃げるように消えてしまう、黒いなにか。
気のせいではない。そしてこの世のものではないこともわかる。だれも気づかない。僕の、普通ではない目にだけ映る、その日常のなかの異物。
それを彼女は……。
「見えているんだ」
黒いなにか、ではなく。それがなにかわかっている。
学生たちの群れのなかに、その背中が消えても僕はずっと見つめていた。
行き止まりだと思っていた道に、その先があるのだろうか。
気がつくと、アスファルトを濡らすことなく、雨は止んでいた。
0407非通知さん@アプリ起動中 (スップ)
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2018/08/09(木) 22:36:34.70d
円卓スキンが第2弾です言われたらヤバイ
0414非通知さん@アプリ起動中 (ワッチョイ)
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2018/08/09(木) 22:37:11.130
>>322
スキレベ上げてないのでよければ送るぞ
0420非通知さん@アプリ起動中 (ササクッテロル)
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2018/08/09(木) 22:37:34.91p
それから数日、僕は大学の新入生としての日々を緊張気味に送りながら、ずっと考えていた。
キャンパスの妖精などというふざけたあだ名で呼ばれる、あの女性のことを。その彼女が見ているもののことを。
僕は今まで、周りの人々が気づかない、この世のものではないものをたくさん見てきた。そして嫌というほど叩き込まれてきたのだ。そういうものを見るということを、僕らの社会は受け入れてくれないという現実を。だから、
見ても、見ない振りをしてきたし、そういうものに自分から近づいていくこともしなかった。
『それでも、どうか目を閉じないで』
頭の中で繰り返されるその呪いのような言葉に首を振りながら。
それなのに。
見えていないのは、僕のほうだった。
『妖精』が見ていたものは、僕には見えていなかった。なんだろう、この感じ。僕に見えないものを見ているという彼女を、気持ちの悪い異物として、ただ避けていくということは、僕を受け入れてくれなかった世界と同じではないか。
《妖精を見るには、妖精の目がいる》
昔読んだSF小説の一節が頭に浮かんだ。
妖精の目……。
僕の目は、いつかそんな目になるのだろうか。

僕は黒いものを探して歩いた。生活圏である、大学生協から一般教育棟、学部棟、図書館、そしてサークル棟の間だけではなく、これまで足を踏み入れなかった他学部の敷地にまで捜索の範囲を広げた。
いる。確かにいる。
0430非通知さん@アプリ起動中 (ササクッテロル)
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2018/08/09(木) 22:38:05.94p
視界の端に一瞬入ったかと思うと、次の瞬間にはもう消え去ってしまうものが。急に振り向いた僕に、驚いた顔を見せて、気持ち悪そうに眉をひそめる学生たち。
「どうかした?」と心配そうに話しかけてくれる人もいたけれど、黒いものを見なかったか、と訊ねると、ああそっち系のやつか、という顔をして、「さあねえ」とそそくさと去っていく。
そんなことを様々な場所で繰り返した。
僕なりに考えたことがある。あの黒いものは、見よう、見ようとするその気持ちを、見透かしているようだ。見ようとすると去っていく。そんなものをどうやって見ればいいのか。
……見ない。見ないで、近づく。目を閉じたままで。そのためには、どうしたらいい。
気配だ。気配を感じるしかない。目に頼らず。
僕は目を閉じて学内を歩いた。
10数分後、10人目の人とぶつかって平謝りしたあとで僕は、昼間は無理だと悟った。賢明ではあったが、やや遅きに逸した感があった。
その夜だ。
春とはいえ、夜はまだ肌寒い。ジャンパーを着てくればよかったと少し後悔しながら、僕は真っ暗なキャンパスのなかを歩いた。
ところどころに白色の光を放つ街灯があったけれど、深夜の大学構内はいつもの華やいだ雰囲気とは違う。自然と息をひそめてしまうような、静謐な感じがした。
学部棟のいくつかの窓には明かりが灯っていて、学生なのか、教員なのかはわからないけれど、こんな時間にも研究を続けているようだった。
大学生協の前の通りに出た。昼間は学生の往来のメッカで、立ち止まっているだけで、足を踏まれたり、ぶつかったりしてしまう場所だ。
0437非通知さん@アプリ起動中 (アウアウカー)
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2018/08/09(木) 22:38:17.62a
投票で1番少ない子は脱ぎますみたいのはないの?
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