虚妄の意思

傷つくことを恐れ、行動に移すことが出来ない日々。青白く光るモニターに毒づいても、真実は変わらない。

自分でない誰かに憧れる。
それはとても自然で、誰の心にもある当たり前の感情。

ふとした時に映る自分の顔は嫌いだ。
鏡の前に映る間抜けで臆病な姿こそ、
他人に映る本当の自分なのに。

目的のない日々にはもう慣れた。
だが、この胸にある何かが欠けたような喪失感は何なのだろう……?