「シュヴァリエ……シュヴァリエ……」
虚ろな目をした少年が手には青黒い種を握り、潰しながらシュヴァリエマグナに一太刀入れては離脱を繰り返し、グランサイファーで空を駆け巡っていた
「グラン…こんなに銃と琴を集めてどうしようというのじゃ もう倉庫はいっぱいじゃぞ!」
頭部からは羊の角が生え、羊毛に包まれたコートを着込んだ少女は倉庫から溢れた数多の銃や琴を抱え、途方にくれた目で少年を見つめる
「アニラ……! あああああああ!シュヴァ剣おらん!!!ああああああ!!!」
「グラン!落ち着け!グラン!」
少年はその少女の姿を目に捉えるや否や暴れ出し、銃や琴をバラバラに砕き始めた
「うう……グラン……」
「シュヴァ剣おらん…エレメントおる…」
「そうじゃ、グラン シェロカルテじゃ 奴ならシュヴァ剣を交換してくれるかもしれん!」
「…!シュヴァ剣、おる?」
「おるぞ、グラン きっと、おるぞ!」
「シュヴァ剣交換おる!ハジブル!ハジブル!」
少年は舵を切るとシェロカルテの商店を目指し、全速力で飛び立った