>>587
それから一週間後
あの時の写真で、私は脅されて男に呼び出されていた

「あんっ! いや、ッ! いやぁっ!! やめてよ! やめてよぉ!!」

「っ──はあっ! はっ!」

暗く、人や車の音が聞こえない場所にパン!パン! と肌と肌が激しくぶつかる音と私の悲鳴が響く。

「うっ……出るっ!」

ドピュ、ドピュ!!

「あ──っ……」

一際強く奥に押し込まれるように刺される。私の中でビクビクと何かが跳ねて熱い液体を放出する。

そしてもう何回目か分からない、この熱い液体が身体の中に入ってくるのは。

「(……どうして、こんな事になったんだろう)」

 力の入らない身体に再び何かが入ったり出たりする感触だけが伝わる。
最初にあった痛いという感覚、この人に対する怒り、恐怖は既に消え去っていて今はただこの異物を受け止める道具のように扱われている。

うたたねの皆の事を思い出す。

──皆、何をしてるんだろう。新しい団で楽しんでるのかな……)」

別に死にそうな訳ではない、でもこんな事をされるのなら死んだ方がまだマシと思ってしまう。 

「(私は、姫……なのに──)」

 
こんな、こんな事になるなんて。
 

〜fin〜