あの時の“何か”を私の体に密着させてボタンを押す。

バチッ!!!

 
「──か、っ?」

 
ガクッと膝から崩れ落ちていく。あの時よりも威力は弱かったが、耐えれるほどではなかった。

男は倒れた私をソファーに持っていき横にする。そしてその“何か”を説明してきた。

「これが何か気になるだろ? これはスタンガンだ。団員が何故かくれたんだが……まさかこんな事になるなんてな。いらないと思いながら貰ったけど、人生何が起こるか分からないな」 

その黒い物体をぽーんぽーんと手のひらで投げて遊んでいる。

 
「そんな事よりも……」

 
それをパシッと取って再び私につけて脅すようにしながら言う。

 
「次、逃げたら完全に意識を失わせるぞ? その間に自分がどうなってるかは──知らんがな」

 
悪寒がした。

 

「意識が無い方が本人は楽だろうが、それだとこっちがつまらんからな。そんな事はしないから安心しろって」

 
そう言った後にスタンガンを投げ捨てた。そして男は行為を再開するために再び私の上に跨る。

 

スカートを雑に脱がされて下着を凝視される、その時に男の荒い息が肌にあたり気持ち悪い感触がした。