>>854
かつて小説家を目指すとなると
1、なんらかのテーマで募集されている文学賞に応募する
2、無数の下読み選考で落とされず本選に進む
  (下読みはほんとにアホみたいな量の応募作が来るので時間がなく、序章位までに惹かれるものが無いと全部読まれずに落とされる)
3、最終選考まで1、2回複数人の審査員の目を通す
4、最終選考に通る
っていう果てしない道順だった
当然渾身の作でも下読みでロクに読み込まれずに落とされることが多いし
そもそも「好きな題材で書きたい小説を書く」なんてのはデビュー後さらに経験と実績を積んで「好きな題材で書きたい小説を書ける立場の作家」にならなきゃまず不可能
(デビューしたて〜中堅位の商業作家は基本的に出版社や編集者に題材や形式を指定される)

なろう小説が投稿・出版されるようになったことで、「自分の書きたい題材で書きたい小説を書く」ことが誰にでも可能になり
それがサークル内で回し読みされてた時代とは比べ物にならない数の読者ネット上で読んでもらえて
叩かれまくりも称賛されまくりもしながらそのままプロ作家としてデビューできる時代になったというのは本当に革新的なことだとは思う