――「GENESIS」はご覧になったのでしょうか?

大石:やれるかどうか、第1シリーズを観てみないと決意できないと思って『GENESIS』のDVDと脚本を頂いたんだけど、さっぱりわからなくて(笑)。

1回観てもわからないから「私の頭が悪いのかな」と思いながら2回観てもわからず……「これは私に向いてないかな」と不安になりました。

でも、さっきも言ったけど、プロデューサーのふたりが、若くて美しくて、なんかすごくいいんですよ(笑)。それで「絶対にこの人達とやったほうがいい、その方が私の運も開ける」と思って、その一点で引き受けました。

――「『GENESIS』がわからない」というのは具体的にはどの辺りでしょうか?

大石:台詞は面白いし、ギャグ的なところは私なんかより断然冴えていてキャラも立っているんだけど、何を伝えたいのかわからなかったんです。

だから『VIRGIN SOUL』では物語をわかりやすくして、かつ作品の幹となる哲学をはっきりと出さなければと思って書きました。