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「んぎいいいいいいいいいいいいいいいいい」とミヤモトがまたしても金切り声を上げた。

一方で、俺のその剣技を見ていた少女たちから感嘆の声が上がる。

「ご主人様、すごい・・・。太刀筋が全然見えません」

「聖剣をいきなり使いこなすなんて・・・。もしかしてマサツグ様は勇者様でもあったんですか!」

「勇者どころじゃないよー、神様にだってなれるんだからー」

「ち、ちくしょう! 返せ! 返せよ! 俺の聖剣を返せ!!」
そう言ってミヤモトが泣きじゃくりながら俺に迫ってくる。

「いや、もちろん返すさ。ふう、まるで俺が弱い者イジメをしたみたいに思わるじゃないか。そうだ、ちゃんと説明しておこうじゃない。皆さん! 俺はいじめをしてるわけじゃありませんよ!!」

俺はそう言って周りにイジメではないと大声で説明をする。

「や、やめろよ! 俺はイジメなんて受けてる訳じゃねえ!い、いいから返せよ!」

「だからそう言ってるんだ。いじめなんて最低の行為を俺はしてる訳じゃないから。周りの人たちにも言っておかないと。皆さん! 断じて俺はミヤモト君をイジメて泣かせた訳ではありませんからね!」

「うわあ! やめろよおお!!」と俺を制止しようとしてくるミヤモト。