職人きくうしの朝は早い。

まず入念なチェックから始まる。
「昨日のワンパン放置と自発放置はくるりんしたのかな?」

くるりんはない。いつもの朝だ。赤箱には塊が入っていた。
「まぁ、好きではじめた仕事ですから」

次に挨拶はないか。挨拶0件、フレ申請0件。
真剣な表情で画面を見つめる。

「やっぱり一番うれしいのはワンパンした相手からの激怒挨拶ね、
この仕事やっててよかったなと」職人は笑顔で語った。