足の治療に希望が見えず、家族みんなにとって本当に大変な時間だったと思う。

それでも、みんなが一緒に闘病の隙間に転がる楽しさを見つけてくれたおかげで、病室はいつでも明るかった。

そしてある日一気に希望が見える。
母親が治療できる先生の噂を聞きつけてきたんや。
すぐに転院して2回の手術とリハビリを経てワイはまた歩けるようになった。

学校には3年生から戻れた。
担任の先生がとってもいい人で苦労することなくすぐに馴染めた。

友だちの一人が「ツリーハウスなくなっちゃったよ。」と寂しそうに言ってきたのが印象的で今でもその場面を覚えてる。

そしていよいよ足も元通りになって走れるようになると、入院中から決めていたバスケを始めた。